<攻める・22センバツ倉敷工>選手紹介/8 坂爪崇真外野手/中谷勇太内野手 /岡山
◇ケガ克服、父と取り組む 坂爪崇真(さかづめ・そうま)外野手(2年) 父の良裕さん(43)は、社会人野球の川崎製鉄水島(現JFE西日本)で投手として活躍した。自分の考えに耳を傾け、具体的な指導をしてくれる父親について「一番信頼できる」存在と話す。 今までの野球人生でケガが多く、秋季中国大会後の練習では右肩を脱臼。冬の間は思うように練習ができなかったがリハビリに時間を費やした。「痛くても投げられるように」と良裕さんにアドバイスされ、毎日入浴後に2人で40分ほどストレッチにも励んでいるという。 持ち味は50メートルを6・2秒で走る足と守備での瞬発力。「(センバツで)自分は守備や代走で起用されると思う。チャンスを無駄にせず役に立ちたい」と自分を奮い立たせる。 ◇ミス恐れず「必笑」プレー 中谷勇太(なかたに・ゆうた)内野手(2年) 座右の銘は「必笑」。「笑顔は人を幸せにする」との考えから、試合でミスをしても、気持ちを盛り上げるために笑顔を忘れない。 三人兄弟の末っ子で、次男の亮太さんも倉敷工野球部OBだ。かつては「兄と比べられるのは嫌」と思っていたが、応援で見に行った夏の岡山大会で選手全員が泥臭くプレーする姿に心を打たれ、進学を決めた。 入学後は逆流性食道炎を発症。思うように食事ができず苦しい日々が続いたが、1日13食に細かく分けることで克服した。秋から冬にかけて7キロの体重増にも成功した。 変化球や速球への対応など打撃の改善点は多々あるというが、広角に打てる持ち味を生かし、レギュラーの座を狙っている。