県警が詐欺手口を公表「口座が詐欺に利用」→1100万円被害 「携帯がハッキングされている」→400万円被害
鹿児島県警は26日、新たに県内で被害が確認されたうそ電話詐欺やSNS型ロマンス詐欺の手口を公表しました。 県内での被害額はことし、16億円5000万円に上っています。県警によりますと、県内でことし1月から10月末までに確認されたうそ電話詐欺やSNS型詐欺は309件で、被害額は16億5000万円に上っています。 県内で実際にことし発生した詐欺の事例です。 ■【被害1】オレオレ詐欺 20代男性は9月下旬、携帯電話に『+1』から始まる番号からの電話があり、『携帯電話会社員』を名乗る男から「あなたの電話から静岡県警に迷惑メールが送られています」などと言われました。 その後、電話の相手が『刑事課のアンザイ』と名乗る男に代わり、「あなた名義の銀行口座が詐欺に利用されていて、このままでは逮捕されます。保釈金を支払って優先調査してもらえれば、今の生活を続けられる」などと言われました。 さらに、静岡地検の検察官と名乗る男から「保釈金として350万円が必要だ」と電話で言われ、保釈保証金名目で指示された口座におよそ3回、合計およそ1100万円を送り、だまし取られました。 県警は「警察官や検察官が現金の振り込みや送付を指示することは絶対にない」として、警察や家族などに相談するよう呼びかけています。 ■【被害2】架空請求詐欺 70代女性は10月上旬、携帯電話に『+1』から始まる番号から電話があり、『日本サイバー犯罪対策センターのアサダ』と名乗る男から、「あなたの携帯電話がハッキングされ、ウイルスに犯されている。周囲の人の携帯電話にもウイルスを広げて被害が拡大している。弁護士が感染防止対策を行っているので、その費用が必要だ」などと言われ、指示された口座におよそ8回、合計およそ400万円を送り、だまし取られました。 県警は、身に覚えのないお金を要求されたり、暗証番号を聞かれたりした場合は、警察や家族に相談するよう呼びかけています。