京産大、4大会連続4強止まり 不発のNO・8ポルテレ「僕が変わらないといけない」/大学選手権
ラグビー全国大学選手権準決勝(2日、早大31-19京産大、国立)京産大(関西2位)は4大会連続の4強止まりとなった。終盤に追い上げたが、11度目の挑戦でも国立の壁を破れなかった。 【写真】前半、トライを決める早大・栗田文介 最後は4本目のトライを狙って押し込んだモールからボールがこぼれ落ちた。4大会連続11度目の準決勝で、初の決勝進出を目指した京産大の挑戦を終わった。それでも、広瀬佳司監督は選手たちをたたえた。 「最後まであきらめず、京産大らしく攻めてくれたことを誇りに思う」 立ち上がりから粘り強く攻めたが、白のセカンドジャージーをまとった早大の〝白い壁〟を破ることができない。ミスや反則を繰り返して流れを失い、前半だけで4トライを奪われた。後半11分にはさらにトライを許して31点差をつけられた。 だが、闘志に衰えはなかった。鍛え上げてきた伝統のモールを軸に反撃。同25分に敵陣ゴール前の右ラインアウトを起点にFWの連続攻撃からFL日吉健(4年)が相手防御を突き破って1トライを返すと、同じような形で2トライを追加。12点差でラストプレーを告げるホーンが鳴り、逆転の可能性が無くなっても、ラインアウトからモールを押し込んだ。FB辻野隼大・共同主将(4年)は「4年間、京産大らしさを追求してきた。後半のあきらめない力というのは、〝らしさ〟を見せられたのではないか」と胸を張った。 2021年にOBで元日本代表SOの広瀬監督が就任。23季ぶりに関西リーグで優勝すると、3連覇を達成。今季は2位に沈んだが、全国大学選手権では4大会連続で4強入りするなど着実に力をつけてきた。それでも、またも壁は越えられなかった。爆発的な突破力を誇るNO・8シオネ・ポルテレ(3年)は不発に終わり「僕が変わらないといけない」と唇をかんだ。 来季こそ、初の決勝進出、悲願の大学日本一へ。挑戦は終わらない。(月僧正弥)