「レッドブルは過去の過ちから学んでいないようだ」角田裕毅ではなくローソンを起用する方針に米記者が“警鐘”「ガスリーとアルボンは昇格が早すぎた」
現地12月18日、F1レッドブルはセルジオ・ペレスの離脱を発表した。チームは後任について「後日発表する」としているが、その最有力候補は角田裕毅(RB)ではなく、チームメイトのリアム・ローソンである、との見方が強い。しかし一部の識者はこの決断が「間違っている」との見解を示している。 【画像】「Honda Racing 2024 Season Finale」のトークショーに登場して駆け付けたファンを魅了した角田裕毅を特集! 米専門メディア『RACER』のクリス・メドランド記者はペレスの離脱が発表された現在、レッドブルがローソンを起用しようとしていることについて危機感を表した。 「レッドブルは過去の過ちから学んでいないようだ。常にドライバーに責任の矛先が向けられるが、ピエール・ガスリー(アルピーヌ)とアレックス・アルボン(ウィリアムズ)、そして今のペレスは、そのポテンシャルを発揮できておらず、チームは最初の2人が直面した状況と非常によく似た状況に戻りつつある」 「ガスリーとアルボンは(レッドブルを離脱した後、)レッドブル以外のチームでその能力を発揮し、トップチームに昇格するのが早すぎたことを証明した。あるいは、成功できる環境が無かった可能性の方が高いだろう。原因はドライバーではなく、そのシートだ」 「そしてレッドブルの次の動きは、より間違っているように思える。ローソンは良い選手だけど、F1で学ぶべきことはまだたくさんあるし、初めてのフルシーズンである来季、RBチームを率いるのも良いだろうね」 一方、同氏は「角田裕毅はギャンブルをする余裕がある。RBで経験を積み、近年のチームメイト全員を打ち負かし、間違いなく速い。残る唯一の問題は、トップチームで活躍できるかどうかだ。もし昇格して苦戦することになっても、(今より)成長したローソンがすぐ後ろで残されている」と日本人ドライバーの昇格という選択肢については好意的な姿勢を見せた。 構成●THE DIGEST編集部