“怪物小学生”が衝撃の2打席連発 憧れはタティスJr.…元プロ監督も絶賛「ビックリ」
攻撃型2番打者「僕の好きな選手も2番なので、うれしいです」
“怪物小学生”が現れた。「NPB12球団ジュニアトーナメントKONAMI CUP 2024~第20回記念大会~」が26日、神宮球場とベルーナドームで開幕した。神宮の第1試合では、東京ヤクルトスワローズジュニアと中日ドラゴンズジュニアが対戦。ヤクルトジュニアの向(むかい)将吾選手(6年)が1、2打席目にいきなり連続本塁打を放った。 【動画】小6が神宮球場で衝撃のスタンドイン! NPBJr.逸材の満塁弾 微塵の迷いもなかった。「2番・三塁」で出場した向選手は1点ビハインドの初回、初球がボール気味ながら真ん中に浮いたところを振り抜いた。打球は両翼70メートル、中堅80メートルの位置に設定された仮設ネットを軽々と越え、逆転2ランとなった。大会初打席の緊張もどこ吹く風。「楽しみやワクワクの方が勝っていました」と振り返った。 続く2回にも、無死二、三塁の絶好機で右打席に立つ。ちょうど相手投手が2番手に代わったが、またも迷うことなくカウント1-0からファーストストライクの外角高めの球を左中間のホームランエリアへ放り込んだ。「好きな球が来ました。外角は得意です。(ヤクルトジュニアの)三輪(正義)コーチからは『外の球も引っ張って、ホームランを打て』と言われています」とうなずく。チームの首脳陣も、右の長距離砲の特長を存分に伸ばしてきたことがうかがえる。 普段の所属チーム(軟式少年野球チームの千葉・高柳サンダース)では、ウレタンを用いた“高反発バット”を使っている(来年からは学童の公式戦でも禁止)が、その使用が禁止されている今大会でも、圧倒的なパワーに変わりはない。向選手の2ラン、3ランで勢いづいたヤクルトジュニアは結局、8-1の5回コールド勝ちを収めた。 メジャーリーグ流の“攻撃型2番”である。「僕の好きな選手も2番なので、うれしいです」。“好きな選手”というのは、MLBパドレスのフェルナンド・タティスJr.外野手だという。パドレスは今年のナ・リーグ地区シリーズで、大谷翔平投手らを擁するドジャースと死闘を繰り広げた末に2勝3敗で敗退したが、同じ右打ちで25歳の若きスターであるタティスJr.に、心を奪われているようだ。