東京・蔵前から生まれる新しい食体験「ペアリングでこんなに食の世界が開けるんですね!」影山優佳
人を惹きつける“重力(GRAVITY)”に満ちた場所を俳優の影山優佳さんが巡る連載「NIPPON GRAVITY」。 【画像】ドライなジンは甘さ控えめで食中酒としても楽しめる。影山さんのアザーカットをすべて見る。 第3回は廃棄予定の酒粕などを活用するなど、新しいジンを生み出す挑戦を続ける「東京リバーサイド蒸溜所」を訪れました。
クラフトジンとその味わいに合わせて開発したフードメニューを堪能できるバー&ダイニング「Stage」
「東京リバーサイド蒸溜所」は蒸留所やストアとしての機能があるだけでなく、バーも併設されています。企業理念でもある「隠れた才能をステージへ」から名付けられたその店名は「Stage(ステージ)」。 クラフトジンを使ったカクテルや限定ジンを堪能できるほか、ジンとの香りの相性を重視した料理なども楽しめます。 「Stageでは東京リバーサイド蒸溜所のジンが堪能できるのはもちろん、それぞれのジンに寄り添った、最適な料理を楽しむことができます。バーとしての利用はもちろんですが、是非食事も楽しみにいらしてほしいですね」(エシカル・スピリッツ株式会社代表取締役CEOの小野 力さん)
「お酒と料理の相性でこんなに食の世界が開けるんですね!」
Stageではバースタイルの「小さなおつまみ」と題された22時以降も頼むことのできる酒の肴系のメニューと、「ジンのための逸品料理」と題されたしっかりとしたフードメニューが提供されています。 ※メニューは取材時のもの。季節によりメニューは変更になります。 海老タルタルやフムス、しゅうまいといったおつまみメニューから〆のリゾットまで、しっかり食べられるメニューがあるのが嬉しいポイント。この日は「富士山サーモン カルパッチョ ハーブオイル」(1,500円)と「ジビエと豚肩肉の揚げサルシッチャ」(900円)をいただきました。 まずは「富士山サーモン カルパッチョ ハーブオイル」と「THE GARDEN」の組み合わせから。 カクテルには自家で発酵させたトマトのエキスとフレッシュバジルを使用しています。もちろん、サーモンのカルパッチョにもお店のこだわりが。川魚であるサーモンに同じく川の風味を感じる鮎の魚醤を加え、旨みに奥行きを出しています。さらに、屋上のハーブガーデンで収穫したハーブを用いたサルサベルデで和え、ハーブそのものもあしらっています。 屋上のハーブガーデンではさまざまなハーブを栽培しており、こうして料理に使うほか、ジンの香りづけに使うこともあるのだとか。 「料理もカクテルも、それぞれおいしいのですが、一緒に味わうことで、また新たな食体験ができるんですね。濃厚なサーモンの脂をハーブの爽やかな香りが洗い流してくれるだけでなく、トマトの旨みの余韻を感じるというか。ペアリングって楽しいですね」(影山さん)