今季のシティは“スロースタート” 試合開始から最初の15分間での失点数がもう昨季全体と同じに……
先制点を許すパターンが多い
今シーズンのマンチェスター・シティにはここまで様々な懸念が生じている。主力選手の怪我人が相次いでいることもそうだが、今節のボーンマス戦(1-2)の敗戦後、再び注目を集めているのが守備だ。 [動画]シティはボーンマスに力負け 公式戦2試合連続で1-2の敗戦 ここまでプレミアリーグ10試合を終えて、7勝2分1敗で2位につけているシティ。首位リヴァプールとの勝ち点差は「2」とそこまで悲観する順位ではないが、失点数は「11」と守備の脆さを感じる試合も少なくない。 実際、ここまでリーグ戦でのクリーンシートはわずか2試合のみとなっており、毎試合のように失点している。そんななか、英『The Athletic』は安定しないシティの今シーズンの守備に注目している。 同メディアによると、シティはボーンマス戦で12本のシュートを許したが、そのうち6本はデータサイト『Opta』が定義するビッグチャンスだったという。これは2022年11月にエティハドでブレントフォードが2-1で勝利した試合(同じく6回)以来、プレミアリーグの試合でシティが許した最多のビッグチャンス数となったようだ。 また同メディアは今シーズンのシティは「スロースタート」だと言及している。今シーズンのプレミアリーグの試合で開始から最初の15分までに許した失点数は4ゴールとなっており、これは昨シーズンのリーグ全体で許した数と同じだという。立ち上がりに失点を許すケースが今シーズンのシティには多いのだ。 公式戦直近6試合のうち4試合でシティは先制点を許しており、守備への懸念は試合を経るごとに高まっているのは事実だ。過密日程による疲労や怪我人が多いこと、カイル・ウォーカーのコンディションが上がらないことなども考慮しなくてはいけないが、タイトル獲得のために早急な改善が必要となっている。 これまでも様々な試練を乗り越え、タイトルを獲得してきたシティだが、ペップ・グアルディオラは脆くなったシティの守備を立て直すことができるだろうか。
構成/ザ・ワールド編集部
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