ややアスリート向け? クラブマニアのクラフトマン店長が選ぶ「2024年のベストバイ・クラブ6選」
軟鉄鍛造アイアンの当たり年だった2024年
続いてアイアンですが、「今年はアイアン、とくに軟鉄鍛造モデルの当たり年」という小倉店長のベスト1に選ばれたのはブリヂストンの「241CB」でした。 キャロウェイの「Xプロトタイプ」とも迷ったとのことですが、こちらは限定モデルということもあり、普通に購入できる「241CB」に軍配が上がりました。
「軟鉄鍛造アイアンとしてすごく完成度の高い、名器といっていいモデルだと思います。ロフトも7番で32度と立ちすぎておらず、アイアンらしい球でグリーンに止められます。性能もニュートラルなので、スイングタイプやクセなどに関わらず、誰もが使えるアイアン。構えた顔もキレイですし、バックフェースのデザインもかっこいい。うまく打てばいい球が出る『ゴルファーを育てるアイアン』だと思います」 兄弟モデルの「242CB+」も高評価で、もう少し飛距離がほしい、もう少しやさしいほうがいいという人はこちらもアリとのことでした。 ウェッジについて小倉店長はタイトリスト「ボーケイSM10」を選びました。 プロの使用率も高い現代ウェッジの代名詞的なモデルですが、シリーズ10代目となる蓄積を感じさせる完成度、汎用性の高さが決定打となりました。 「もちろんウェッジとしてクラブそのものの性能も高いのですが、ロフトやソールグラインドのバリエーションの広さからくる懐の深さはすごいのひと言。ウェッジに迷ったらボーケイのフィッティングを受ければ、必ず自分に合ったものが見つかるといっても過言ではないと思います。この選択肢の広さは、『ボーケイ』シリーズの大きな機能の一つであり、最大のアドバンテージといってもいいでしょう」 最後はパターですが、選ばれたのはオデッセイ「Ai-ONE クルーザー#7 ブルームスティック」の45インチ。なんと長尺パターです。 小倉店長自身も購入したかったのですが、ネット予約開始から1時間足らずで完売してしまい、手に入らなかったほどの人気だったそうです。 「パターマニアの私が個人的に、最新の長尺パターがほしかったというのもありますが、このパターはヘッドの重心にシャフトが装着されていてフェースがねじれにくく、『真っすぐ』ストロークするのに最適な構造なんです。やや長めの36インチ、中尺、長尺とバリエーションがありますが、せっかくなら長尺で振り子のように究極の『真っすぐ』を目指したいと思ったんです」 売れ筋商品とはひと味違う小倉店長の「ベストバイ・クラブ2024」。自分の好みに合いそうなモデルがあれば、是非ショップなどで手に取ってみてはいかがでしょうか。
鈴木康介