レッドブル社、ホーナー“不適切行為”事件に幕引き。告発者による不服申し立てを棄却、ホーナー無罪の決定を維持
レッドブル・レーシングF1のチーム代表クリスチャン・ホーナーが女性従業員に対して不適切な行為をしたとの告発が本社に対してなされた後、この告発を受け入れないとするレッドブルの決定に従業員が不服申し立てを行ったが、これが棄却されたことが発表された。これによって、レッドブル社内では、この件は終了したものとみなされる。 【写真】関係が悪化しているといわれるクリスチャン・ホーナー(レッドブルチーム代表)とヨス・フェルスタッペン 従業員からの告発を受けて、レッドブル社が調査を始めたことが、今年2月に明らかになった。ホーナーが不適切行為に関して一貫して否定するなか、2月末、レッドブル社は告発を棄却することを発表した。その後、証拠とされるものの漏洩があったが、ホーナーを告発した女性は停職処分を受けた。3月に告発者はレッドブルの決定に対して不服申し立てを行い、これについてレッドブル社は再び調査を行った後に、申し立てを棄却したと、8月8日に発表した。 レッドブルGmbHは以下のような声明を発表した。 「今年初め、クリスチャン・ホーナーに対する苦情に関する調査が行われた。その苦情は、同社の苦情処理手順を通じて、独立した勅選弁護士を任命して対処され、勅選弁護士は告発を棄却した」 「苦情申立人は不服申し立ての権利を行使し、この申し立ては別の独立した勅選弁護士によって扱われた。手続きの全段階が終了し、不服申し立ては認められないという最終結果となった」 「勅選弁護士の結論はレッドブルに受け入れられ、採用された。これにより内部手続きは終了した」 「当社は全従業員のプライバシーを尊重しており、現時点ではこの件についてこれ以上公にコメントする予定はない」 「レッドブルは、最高の職場基準を満たすことに引き続き尽力している」 この一件はレッドブルチーム内に混乱をもたらし、ホーナーとマックス・フェルスタッペンの父ヨスが対立。また、チーフテクニカルオフィサーのエイドリアン・ニューウェイがチームから離れることを決めた理由のひとつは、内部の混乱や権力争いに嫌気が差したからであるとの説がある。 [オートスポーツweb 2024年08月09日]