【NPBアワード】阪神近本光司は新人から6年連続タイトル獲得も危機感「1回でも落ちたら…」
<NPB AWARDS 2024 supported by リポビタンD>◇26日 今季のプロ野球のタイトル獲得者らを表彰する「NPB AWARDS 2024 supported by リポビタンD」が26日に都内で開催され、阪神桐敷拓馬投手(25)が球団左腕では初となるセ・リーグ最優秀中継ぎ投手賞を受賞した。近本光司外野手(30)は最多盗塁者賞とベストナインを受賞。ウエスタン首位打者の井上広大外野手(23)らも表彰され、来季への決意を新たにした。 ◇ ◇ ◇ 今や近本はNPBアワードの“常連”だ。3年連続5度目の盗塁王と、球団では掛布雅之以来45年ぶりとなる4年連続4度目のベストナインを受賞。プロ6年目で6度目となるプロ野球の晴れ舞台にブラックのスーツ姿で出席した近本は「毎年ここに来られてうれしいです」と素直に喜んだ。 25年シーズンの目標の1つは「真の打撃タイトル」の再奪取だ。入団から6年連続の打撃タイトル獲得で長嶋茂雄に並んだ。だが、内訳は足で稼いだ盗塁王5度に対し、バットで稼いだタイトルは21年の最多安打のみ。「2年目ぐらいからそう思うようになってきて。だから3年目の最多安打の時はすごくうれしかった。だからといって盗塁王を取らないっていうわけでもないので」。来季は6度目の盗塁王だけでなく、最多安打や首位打者などのタイトルがターゲットだ。 活躍すればするほど、年々自らにかけるプレッシャーは高まっているという。「自分にかけているだけなんで。みんなが思うようなプレッシャーではない。自分で『もう少し頑張れよ』という感じかな」。タイトル獲得の重みに比例してその圧も高くなる。「ここから1回でも落ちてしまったら、どうなるのか分からないというのはあります」。それほど極限状態で戦っていることを明かした。 来季はイチロー(オリックス)以来、25年ぶりとなる7年連続打撃タイトル獲得へのきたいがふくらむ。「それはあくまでも結果。それは周りが評価することなんで」とさらり。どれだけ結果を出しても慢心はない。多くの重圧をはね返し、虎のレジェンドロードを歩み続ける。【古財稜明】