「道の駅」や「SA」で“車中泊”ってOK? NG? 「法律違反」なる可能性ありってマジ? 難しい「車中泊の“線引き”」とは
道の駅、SAの車中泊利用に関する規則はどうなっているのか
観光やレジャーに最適な季節になり「車中泊」旅を計画している人もいるでしょう。しかし「道の駅」や高速道路の「SA・PA」で車中泊を考えているなら、注意が必要そうです。 ルール違反やマナー違反になるばかりか、法律違反になる可能性もあるというのです。 【画像】「えっ…!」これが高速道路で「絶対やってはいけない」行為です!(30枚以上)
国土交通省は公式ウェブサイト内にて、「『道の駅』は休憩施設であるため、駐車場など公共空間で宿泊目的の利用はご遠慮いただいています」としています。 いっぽうで「もちろん、『道の駅』は、ドライバーなど皆さんが交通事故防止のため24時間無料で利用できる休憩施設であるので、施設で仮眠していただくことはかまいません」とのこと。 NEXCO西日本には公式ウェブサイトの「サービスエリア・パーキングエリア(SA・PA)ご利用上の注意」にて、禁止行為である「休憩の目的を逸脱した行為」として、「休憩の目的を逸脱した長時間・長期間駐車、野宿、野営又は車上生活を行うこと」を挙げています。 車中泊という行為を挙げて禁止しない背景として、そもそも車中泊の定義が定まっていないことがあります。「休憩・仮眠」に該当するのかどうかが“グレーゾーン”なのです。 ただし一部の道の駅では、公式ウェブサイトや現地の看板や張り紙などを通じて「車中泊禁止」を明示しているところがあります。
車中泊OK? NG!? 「道の駅」の回答とは
そこで道の駅とSAに直接電話をかけて、車中泊の可否について問い合わせしてみました。 取材対象は、旅行サービスを展開する「じゃらん」が集計・発表した「『じゃらん』全国道の駅グランプリ 2024」の上位10駅です。 車中泊可のところは「〇」、不可のところは「×」、条件付きなどその他の場合は、具体的な回答を記載しています。
1.あ・ら・伊達な道の駅(宮城県大崎市) 「基本は車中泊禁止ですが、泊まっている方が多く、それを咎めることはしていません。自己責任でお願いします」 2.道の駅 川場田園プラザ(群馬県川場村):〇 3.道の駅 米沢(山形県米沢市):× 4.道の駅 花ロードえにわ(北海道恵庭市):〇(RVパーク併設、満車のときの車中泊も可) 5.道の駅 遠野 風の丘(岩手県遠野市):× 「積極的に車中泊は認めていないが、仮眠は可」 6.道の駅 なないろ・ななえ(北海道七飯町):× 「宿泊目的はお断り、仮眠は可」 7.道の駅 しちのへ(青森県七戸町):× 「休憩の形なら可」 8.道の駅 マリンタウン(静岡県伊東市):× 9.道の駅 保田小学校(千葉県鋸南町): 「“どうぞ車中泊してください”とは申し上げていませんが、火気厳禁でお願いします」 10.道の駅 むなかた(福岡県宗像市):〇 このほか、東京都内唯一の道の駅「道の駅 八王子 滝山」にも確認したところ「車中泊は禁止。駐車場が狭く長時間の駐車をお断りしている」との回答でした。 このように、車中泊を歓迎しているところもあるいっぽう、「車中泊はお断りしています」と即答するところもありました。 なお一部の道の駅では、車中泊専用駐車場を設けて無料で提供しているところがあり、さらに有料で電源を備えた車中泊向けの専用施設「RVパーク」を併設しているところがあります。