6年ぶりのグランプリへ…! 大一番に挑む尾崎睦「恩返しがしたい、自分のために頑張る時期は過ぎた」/競輪祭女子王座戦
19日~21日、小倉競輪「競輪祭女子王座戦」が開催となる。本開催の優勝者は年末のガールズグランプリへの優先出場権を手にする。また賞金ランキング争いもここで決着し、大一番への出場選手7名が決定する。今回は直近の賞金争いで熾烈な首位攻防戦を繰り広げているランキング2位・尾崎睦(39歳・神奈川=108期)のインタビューをお届けする。(取材・文 アオケイ・八角あすか記者)
2年前、平塚で開催されたガールズグランプリ。そこに地元の尾崎睦の姿はなかった。選考期間内の2度の失格のペナルティーにより、出場は叶わず。その後、あっせん停止を経て復帰するも成績は低迷。時間をかけて自分を取り戻していった尾崎だが、その背景には「多くの支え」があった。“恩返しがしたいーー”。その一心で尾崎は今年、結果を求めた。遠ざかっていた大舞台、今、6年ぶりにその切符を手にしようとしている。 ーー今年は14Vと昨年の6Vを大きく上回る結果を残しています。今年一年、ここまでをふり返っていかかでしょうか。 昨年からガールズGIが新設されて、GIで活躍したいと今年は強く思っていましたね。そこに向けて練習を積んできました。タイトルを獲ることがモチベーションのひとつになっています。 ーーGIの新設によって目標設定はしやすくなりましたか? そうですね。これまでグランプリに出場するには、一生懸命、賞金を積み重ねていくだけだったので。それがGIを優勝できれば、その時点でグランプリ出場が決まるってなったのは大きいと思います。ますます頑張ろうという気持ちが大きくなりましたね。 ーー昨年の競輪祭女子王座戦で決勝5着。今年はオールガールズ(4月久留米)とパールカップ(6月岸和田)で決勝3着とGIで結果を残しています。 昨年の競輪祭は何となく決勝に乗れてしまったって感じで。だけど、いざ決勝を走り終わってみたら「悔しい」って気持ちがこみ上げてきたんです。「もっともっとやれることはあるし、頑張ったらタイトルに届くかもしれない」と思って。そこから、もっと練習にしっかり取り組もうという意識が高まった。そういう意味では昨年の競輪祭は、ひとつのキッカケになった大会でもあります。