6年ぶりのグランプリへ…! 大一番に挑む尾崎睦「恩返しがしたい、自分のために頑張る時期は過ぎた」/競輪祭女子王座戦
ーー話は遡りますが、2年前は賞金ランキング6位ながら、選考期間内の2度の失格によって選考除外(※)。地元開催の平塚グランプリには出場できませんでした。 その年は平塚でグランプリということもあって、一生懸命そこを目指してやっていて。賞金争いの中、精神的にもギリギリのところで戦ってきて(失格で)ダメになって…。失格は自分のミスです。ただ、正直、気持ちはプツッと切れてしまいましたね。自暴自棄は言い過ぎかもしれないけど、「もういいや」と心が腐りかけていました。 (※)…KEIRINグランプリ選考除外基準 ーー腐りかけましたか…。 はい、腐っていましたね(苦笑)。 ーーそんな心を「もう一度、頑張ろう」と立て直すまでに、どんな過程があったのでしょうか? 2か月あっせん停止の期間があったので、普段できないことをしようと思って。旅行に行ったり遊びに行ったり。練習もしていたけど、やっぱり一回切れてしまった糸を結び直すのは時間がかかりましたね。レースに復帰してからも、応援してくださる方たちには申し訳ないんですが、「(勝てなかった時は)仕方ないか」なんて思ったり。レースに向かう姿勢も何となくって感じだったのかな、今思えばですけど。
ーーその昨年の前半戦は、なかなか波に乗れず苦しい時期でした。少しずつ“らしさ”を取り戻していったように見えましたが、ターニングポイントはあったのでしょうか? もう流れに身を任せてという感じでしたね。グランプリ出場がダメになったことで、周りをガッカリさせてしまった。私よりも周囲の人たちを悔しい気持ちにさせてしまったと思います。 それでも変わらず一緒に練習をしてくれたり、側で支えてくれた人たちが「また頑張れ」って後押しをしてくれて。だけど、長いスパン賞金争いでギリギリのところで戦うのは、もうキツいなと思っていて。そんな時にガールズGIが新設された。優勝を目指して、そこがグランプリに繋がるのなら自分にとっては頑張りやすいのかなって。 だからこそ、今は一緒に夢を追いかけてくれる人たちに“恩返し”がしたい一心ですね。グランプリ出場、タイトルを獲ることが恩返しになると思っています。