【FC東京】今季限りで現役引退のディエゴオリベイラ、サポーターへの感謝と『リーグタイトル』の夢果たせず後悔語る
J1・FC東京は28日、FWディエゴオリベイラ(34)=ブラジル=が今季限りで現役を引退すると発表した。2018年に柏から加入し、7年間を過ごしてきた。J1でのクラブ通算最多74得点を挙げるなど歴史に名を残すレジェンドが惜しまれつつもユニホームを脱ぐ。残り2試合となった現役生活についても「いつもと同じ思いでやりたい。自分の精いっぱいを出してチームに貢献したい」と言い、最後まで全力を尽くす覚悟だ。 生涯”青赤”宣言の約束を守り抜いた。ディエゴオリベイラは数年前から「このチームで引退したいと思っているんだ」と言い、クラブ愛を誓ってきた。J1通算278試合出場91得点を挙げた点取り屋が、34歳の若さでユニホームを脱ぐ決断をした。 常に全力を尽くし、ゴールよりもチームの勝利を優先してきた。そんな姿勢にチームメートは賛辞を贈り、サポーターも声援で後押ししてきた。 引退を決意して「難しい思いはあるけど、落ち着いてはいるよ」と、冷静に思いを紡いだ。 「選手、関係者のみなさんと一緒に仕事をできたことをうれしく思いますし、誇りに思います。みんなからはリスペクトしてもらい、感謝しています」 さらに、自身の背中を押し続けてくれたサポーターへの感謝の思いもこう口にする。 「ここで一歩を踏み出した時からきょうまでサポーターの応援には感謝している。本当は一人ひとりにお礼を言いたいくらいなんだ。いつも私は青赤を着たときはサポーターのために全てを尽くす思いでやってきた。今まで私を支えてくれたことにあらためて感謝を伝えさせていただきたい」 そして、不意に憂いに沈む表情を浮かべ、後悔も語った。 「私とサポーターの夢であるリーグタイトルを取ることを望んできたけど、残念ながら果たせず。悔しく、残念で仕方なく思います」 これまで全力を尽くしてきた点取り屋は、残り2試合に向け変わらぬ思いを吐き出した。 「いつもそうだった。チームが勝つことが一番だと思っているよ。できればたくさんゴールを決めてチームが勝てることが理想だね」 クラブ史上最高のストライカーのラストダンスの幕が間もなく上がる。「FC東京で戦えたことを非常にうれしく思う。通算得点でも上位に入っていたと思うので、少しはこのクラブに貢献できたのかな。最後にゴールを決めて勝てるのが一番だね」。愛を貫いたストライカーは、エンドロールまで青赤のエースとして駆け抜ける。
中日スポーツ