【インタビュー】中日・細川成也 決意のリスタート「一軍の試合に出られる喜びは大きい。毎日が必死です」
試合に出られる喜び
中日・細川成也[外野手/7年目]
持ち前の打撃力を発揮して連日、スタメンに名を連ねている。6年間在籍したベイスターズは歯がゆい状態が続いていたが、現役ドラフトで入団したドラゴンズではクリーンアップに座り、今やチームになくてはならない大きな存在となっている。 取材・構成=牧野正 写真=宮原和也、桜井ひとし 最下位に沈むチームの中で、連日のように快音を響かせている。豪快なフルスイングから放たれる打球は力強く、広角に打ち分けられるのも強みだ。開幕して数試合でスタメンを勝ち取ると、このチャンスを逃してなるものかとばかりに安打を重ねてきた。立浪和義監督も「ウチにはいないタイプ」と起用を続け、その期待に見事に応えている。アキーノ、ビシエドの不振を埋めるべく、クリーンアップで活躍中だ。 ――今季は幸先の良いスタートが切れたと思います。毎日が充実しているのではありませんか。 細川 この時期にこれだけ一軍の試合に出ていることはなかったので、自分の中ではいい日々を送れているんじゃないかなと感じています。今までは思うように試合に出られていなかったので……一軍の試合に出られる喜びが大きい。それを感じながらやっています。 ――しかもクリーンアップを任されています。より気持ちが入るのでは。 細川 うれしい気持ちはありますけど、そこまで思い詰めているわけではないと言いますか、クリーンアップだからどうとか、そういうことはありません。どの打順であっても、しっかりと打ちたいですし、それがチャンスならなおさらのこと。何とかチームの勝利に貢献したいと思いながら毎日必死でやっています。 ――ここまでの好調の要因を教えてください。以前と比べてどんなところが変わったのでしょうか。 細川 キャンプから和田さん(和田一浩打撃コーチ)をはじめ、いろいろと指導していただいて、そのときからずっとやってきたことを変えずに継続してやってきていますので、そういったことが少しずつ実を結んで、成果として出るようになっているのかなと思っています。まだまだですけど。 ――変えずにやってきたことというのは、具体的にどんなことですか。 細川 タイミングの部分です。タイミングの取り方だったり、始動だったり、いろいろと。それでもまだ合っていない部分はありますけど、少しずつそれが合うようになってきて、だからしっかりと勝負できているのかなと自分の中では思っています。 ――逆方向への打球も多くなっているように思いますが、その意識は強く持っているのでしょうか。 細川 特に意識しているわけではありませんが、コースに逆らうことなく打てているので、逆方向へも飛んでいるのかなと。追い込まれたら強引に引っ張ったりはしないですけど・・・
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週刊ベースボール