専門家も説明不可能なチームの団結に驚愕…大谷翔平「ドジャースをワールドシリーズに導いた」意志の力
ナ・リーグ優勝はフィリーズと予想されたが…
「本命はドジャースではなくフィリーズ」 メジャーでクローザーとして活躍した大魔神・佐々木主浩(かづひろ)氏は、大谷翔平(30)が所属するドジャースが地区優勝を決めた直後、テレビ番組などでポストシーズンの行方をこう占った。野球解説者の里崎智也氏も同様に、ナ・リーグ優勝はフィリーズと予想。 【画像】貴重フォトを独占入手…!スーパースター大谷翔平の素顔写真(写真20枚) ところが――。ドジャースは地区シリーズ、ナ・リーグ優勝決定シリーズを立て続けに制し、ワールドシリーズに駒を進めると、開幕3連勝を飾ったのだった(日本時間10月29日時点)。 「けっして解説者たちの見る目がなかったわけではありません。メジャーに詳しい人ほど、ドジャース優勝の可能性は低いと断言していました。当の私も、過去の取材に対し、ドジャースがワールドシリーズに進出する確率は5%以下だと答えていましたから……」 そう話すメジャーリーグ評論家の友成那智氏が、予想の理由を釈明する。 「ポストシーズンを勝ち抜くためには、とにかく投手力が重要。しかしドジャース投手陣は故障者だらけで、まともな先発投手が3人しかいません。そのうち、山本由伸(26)は故障明け、ウォーカー・ビューラー(30)の防御率は5点台です。 たしかに、大谷やムーキー・ベッツ(32)、フレディ・フリーマン(35)を擁するドジャース打線はメジャー最高クラスですが、打撃は水物です。打ち勝つ野球を続けるのは、かなり難しい」 ◆「これほど団結するとは」 実際、昨年の地区シリーズでドジャースは、レギュラーシーズンで圧倒していたダイヤモンドバックスに惨敗している。 ではなぜ、ドジャースの快進撃は続くのか。現地を取材する記者はこう話す。 「大谷がリーダーとしてチームを引っ張っていることが大きい。チーム最高の打者がベンチでは大声で仲間を鼓舞している。さらに、ア・リーグ最強打者であるヤンキースのアーロン・ジャッジ(32)がスランプに苦しむなか、大谷はコンスタントに長打を放っています。 また、三振に倒れるとしても相手投手に多く球数を投げさせて疲弊させ、後続打者をサポートしています。高校時代からの目標であるワールドシリーズ優勝を達成するという強い意志を感じます。第2戦での負傷も、勝利への執念の産物。スターの全力プレーに、チームが勇気づけられていることは間違いありません」 ここぞの場面で抜群のリーダーシップを発揮する大谷の姿は、昨年3月のWBCを彷彿とさせる。 「ドジャースというチームがこれほど団結するとは思いませんでした。大谷選手にはお見それしました」(前出・友成氏) 世界の舞台で、大谷は成長を続ける。 『FRIDAY』2024年11月15日号より
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