バーレ、第3四半期鉄鉱石産出量5.5%増 約6年ぶり高水準
[リオデジャネイロ/サンパウロ 15日 ロイター] - ブラジルの資源大手バーレは15日、証券当局へ提出した資料で、第3・四半期の鉄鉱石産出量が前年同期比5.5%増の9100万トンだったと明らかにした。2018年第4・四半期以来、約6年ぶりの高水準。ブラジルの主力鉱山であるS11D、イタビラ、ブルクトゥでの操業が改善し、全体の産出量を押し上げた。 同社は先月、今年上半期の鉄鉱石産出量が予想を上回ったことを受け、通年の見通しを3億2300万─3億3000万トンに上方修正した。 第3・四半期の鉄鉱石販売量は前年同期比1.6%増の8180万トンだった。 RBCキャピタル・マーケッツのアナリストグループは、バーレの生産量は鉱物全般にわたって予想を超えており、通年の見通しを達成する情勢だと説明した。 バーレは、販売量は産出量を下回っているが、鉄鉱石部門における在庫は今四半期中に減少すると見込まれると指摘。RBCのアナリストは、これにより今年の中核利益の市場予想が上振れするはずだと分析した。 バーレの鉄鉱石の平均実勢価格は第3・四半期に1トン当たり約91ドルとなり、前年同期と比べ約14%下落、前期比では7.7%下がった。 銅の生産量は前年同期比約5%増の8万5900トン。ニッケルは約12%増の4万7100トンだった。 銅の販売量は約2%増の7万5200トン。ニッケルは約4%増の4万0700トン。