【宇都宮競輪・GⅡ共同通信社杯】佐々木悠葵は「ダイエット封印」で体調良好
<14日・宇都宮競輪・2日目> <記者コラム・野口雅洋の1000円勝負> 2日目の佐々木悠葵が豪快に捲って、1着で準決へと勝ち進んだ。前受けからスパートのタイミングを探りながら下げて後方。犬伏のカマシに松本貴治が離れて外に浮いているのを見ると、終2角から松本を第1ターゲットに踏み上げた。「オールスターから使っているフレームは固くて、自分で立ち上げるときつい。でもスピードをもらうとすごく伸びていく」と、終3角では松本を勢いよく乗り越えた。松本の前にいた郡司浩平もあっという間にのみ込み、独り旅に思えた犬伏湧也までゴール前で逆転して見せた。 最近は「気持ちも生活も入れ替えた」と競輪に向き合っている。「太りやすい体質で、選手になってからはずっとダイエットをしていました。90キロくらいをキープしていて。脂っこいものなども食べずにいました」と節制は以前から行っていた。だが、「ダイエットをやめたんです。5キロほど太りました」。 競輪場に入った選手は、基本的には選手食堂のメニューからしか食べるものを選べない。「揚げ物などが多いんですが、それを食べるとおなかをこわしていたんです。それでいろんなものをあえて食べるようにしました」。体重は現在95キロ程度。「揚げ物などをエネルギーに変えることができている」と、食事の〝改悪〟が功を奏している。
準決12Rは地元の坂井洋の前で自力勝負。食堂でたっぷりエネルギーを摂取して、初のビッグ決勝を目指す。 ▼12R(坂井洋) 500バンクで伸び続ける佐々木の勢いを借りて、地元ビッグで決勝進出。7=5―123、7=2―35。 ▼9R(小岩大介) 大分支部と南九州勢は、同じ九州勢でも「日豊ライン」で結ばれている縁が深い間柄。点数は瓜生崇智が小岩より上だが、瓜生の「3番手で」の申し出に小岩が折れ、番手を回る。当然、瓜生が上位へ食い込むためにも奮戦する。5―179―179、1―57―579。