法隆寺創建時の南端溝? 若草伽藍、大量の瓦出土
聖徳太子による創建当初の法隆寺跡とされる若草伽藍跡(奈良県斑鳩町)の南側を区切っていたとみられる溝が初めて見つかり、町教育委員会が29日、発表した。若草伽藍は南北約170m、東西約150mと想定されていたが、見つかった溝が伽藍南端だとすれば、南北は想定より15mほど短くなる。 溝からは数万~数十万点の瓦片が出土し、大型の破片が残るなど状態が良好だった。焼けた壁土の破片も見つかっており、創建時の法隆寺が火災で焼失した後に、寺の瓦などを処分した可能性がある。 溝は幅約2m、長さ約16m。深さは50cmほどで、大量の瓦や瓦製品の破片で埋め尽くされていた。