早大・大田尾竜彦監督「学生たちに『おめでとう』という気持ち」17季ぶり全勝優勝 最後は猛攻しのいで逃げ切り
◆ラグビー◇関東大学対抗戦 早大27―24明大(12月1日、国立競技場 観衆4万544) 100回目の対決を迎えた早大―明大による伝統の早明戦は、早大が27―24で勝って対抗戦7勝目(勝ち点41)。2007年以来、17季ぶりの全勝優勝を決めた。明大は2敗目(同33)を喫し、対抗戦の順位は帝京大(同37)に次ぐ3位となった。 早大は前半を12―10で折り返す。後半は先に明大にトライを奪われ、一時は逆転を許すも、早大は同17分に敵陣左サイド深くのラインアウトモールを押し込み、フッカー佐藤主将がねじ込みすぐに同点とした。同21分には、FB矢崎由高(2年)が、8次攻撃から最後は食らいつく相手を引きずりながら意地のトライで勝ち越し。同35分にはCTB野中健吾(3年)のPGで27―17と点差を広げた。最後は明大の猛攻をしのぎ続け、3点差で逃げ切った。 勝った早大の大田尾竜彦監督は「今持てる力を出したと思う。我々はスコアでは勝ったが、試合としては100回目にふさわしい内容だったと思う。今日はこのプレッシャーに勝った学生たちに『おめでとう』という気持ちでいっぱいです」と勝利をもぎとった選手たちをねぎらった。 また、佐藤健次主将は「まず、4万人以上の観客の皆さんの中で100回目の早明戦ができてうれしかった。試合の内容は80分間、自陣にいる時間が長かったが、全員が役割を全うし続けようとした。勝ち癖のあるチームは強いチームだと思っていて、今年は全勝を目標に勝ち癖つけようと話していた。勝負に貪欲になって、勝ちだけを目指してきた」と話した。
報知新聞社