『ライオン・キング』の実写を超えたリアリティ アニメ版をアップデートした楽曲も必聴
12月20日からディズニー映画最新作『ライオン・キング:ムファサ』が劇場公開されている。同作はディズニーの名作『ライオン・キング』の前日譚で、シンバの父ムファサがいかにしてプライドランドの偉大な王になったか、そして、兄弟であるはずのスカーがなぜムファサを憎むようになったかが描かれる“はじまりの物語”だ。 【写真】モフモフ感がかわいい幼少期のシンバ 同作の公開を記念して、1月3日の『金曜ロードショー』(日本テレビ系)では、『ライオン・キング』(2019年)が放送される。ディズニー名作アニメーションの実写リメイク『ジャングル・ブック』(2016年)で実写とCGIを見事に融合させたジョン・ファヴローがメガホンを取った本作は、世界興行収入16億5600万ドルを記録。ディズニー映画歴代No.1の地位を獲得した。そんな『ライオン・キング』は、どんな魅力を持った作品なのだろうか。ここでは、映像と音楽の面から本作の見どころを紹介していこう。
実写を超えたリアリティで描く“超実写版”
2015年の『シンデレラ』以降、ディズニーは同社の名作アニメーション映画の実写化作品を立て続けに製作している。そんな実写リメイク6作目として公開されたのが『ライオン・キング』だ。本作はオープニング映像以外すべてCGで制作され、実写を超えたリアリティをもつ“超実写版”として観客を驚かせた。 広大なサバンナの草原で揺れる草木から、動物たちの毛の一本一本まで、驚異的なリアリティで表現された本作。生まれたばかりのシンバのモフモフなかわいらしい姿を見ると、本当にこれが実写でないのか、最先端の映像技術に舌を巻くばかりだ。あまりにも自然な映像で、観ているとこれがCGであることをすっかり忘れて見入ってしまうだろう。『ライオン・キング』で描かれるシンバの成長物語は、荒涼としたサバンナや、草木が生い茂り花が咲き乱れる美しいジャングルを舞台に展開していく。キャラクターたちの造形や動きだけでなく、こうした背景の美しさにも注目だ。