アルピーヌが未来を語る、水素エンジン搭載のハイブリッドマシン「アルペングローHy6」が世界初公開
BEV、FCEV、水素内燃機関を統合したパワープラントを搭載
ルノーのスポーツモデルの開発とモータースポーツ部門を担うアルピーヌより、脱炭素のレーシーなコンセプトモデル「アルペングローHy6」のワールドプレミアが行われた。パリモーターショー2024(10月14日~20日)でのことだ。BEV(電気自動車)とFCEV(燃料電池車)、水素エンジン車3つの機能を併せ持つアルピーヌの意欲作だ。 【写真はこちら】クリーン モビリティの持続可能なソリューションに向けた最初のステップは、思い切り華麗だった(全24枚) ルノーのスポーツモデルのおよびモータースポーツ部門を担うアルピーヌより、斬新な脱炭素コンセプトモデル「アルペングローHy6」(以下アルペングロー)の初お披露目が、パリモーターショー2024(10月14日~20日)で行われた。 「クリーン モビリティの持続可能なソリューションに向けた最初のステップ」とアルピーヌが語る「アルペングロー」の注目はなんといってもそもパワープラントとだ。 BEV(電気自動車)と、FC EV(燃料電池車)、グリーン水素を使用した水素エンジン車の3役を燃料電池と3.5L V6水素ターボ+ハイブリッドシステムがこなしてくれるのだ。システム最高出力と最大トルクは、44kW(740hp)/7770Nmとなり、最高速度は300km/hを超えるという。水素タンクは円筒形で、700バールの容量のものが2本積まれる。 まさに究極のカーボンニュートラルマシンといったところだが、この技術はレーシングマシンの世界だけでなく市販車へのフィードバックも視野に置いているという。アルピーヌブランドの未来を見すえたコンセプトカーなのだ。
アルピーヌのブランドアイデンティに革新性
「アルペングロー」のプロポーションは、全長5メートル以上で、全幅2メートル以上、全高さ1メートル未満。スーパーカーを彷彿させるものだ。そして目につくのが、マシンを縦に走る赤い線。これは、ドライバーとマシンが一体であることのアピールだ。 アルピーヌのブランドアイデンティが随所に配されたエクステリア。 フロントは、4つのヘッドランプが三角形の光を作り出す。アルピーヌのブランドアイデンティティを守りながら、新たに生み出されたシグニチャーだ。リアの青みがかったライトは水素が使用される。 スノーフレークを形作るホイールは、透明な構造とされた。ホイールの中央に組み込まれた三角形はアルピーヌのアイデンティの表現で、この中には水素が含まれる。アルピーヌのロゴに窓が作られている趣向も面白い。 スポイラーもホイール同様に透明なものが採用されている。軽量であることはいうまでもないが、ダウンフォース効果の高さも大きな特長という。また、ボディカラーのブルーは、アルピーヌの象徴である 「動くブルー」 に由来したものだ。