「利益を上げ続け7年。 D2C 販売 にこだわり、価格と品質のバランスを厳密に保つ」:ミーアンドエムCEO クレア・ホーンビー氏
クレア・ホーンビー氏が立ち上げて14年になるミーアンドエム(Me+Em)が、勢いに乗っている。2021年から2022年にかけて収益が4,600万ポンド(約87億円)から8,000万ポンド(約145億円)に増加したほか、7年にわたって利益を上げ続けている。デジタルネイティブなブランドのほぼすべてが卸売のパートナーに寄りかかっているような状況のなかで、同社は消費者への直販のみで販売しているにもかかわらず、である。 「事業の成長が加速したのは、チームを構築し始めたときだった」とホーンビー氏はGlossyポッドキャストの最新エピソードで語った。ECサイト「マッチズファッション(MatchesFashion)」に投資するハイランド・ヨーロッパ(Highland Europe)が2022年春に、同社の過半数未満の株式を取得したことは注目すべきだろう。 「着る人を引き立てて、機能的で、いつまでも着られる」婦人服に特化したミーアンドエムは、本社のある英国に7つの店舗を構えるが、現在は米国での事業拡大に重点を置く。3月にはニューヨーク市に2店舗、その後はハンプトンズにも1店舗と立て続けにオープンする。その後すぐに4店舗目と5店舗目も開く予定だ。 「犬や子ども、パートナーを連れてきてほしいし、長く滞在してほしい」とホーンビー氏。「そうしてもらうことで、私たちの店舗自体がコミュニティを形成することになる」。 以下はポッドキャストで語られた内容を読みやすさのために要約し、編集を加えたものである。 Subscribe: Apple Podcasts • Stitcher • Google Play • Spotify
D2Cのメリット
「私たちは消費者に直接販売する事業モデルにこだわってきた。ご存じのように直販だとデータを所有し、チャネルを持ち、自分たちのタイミングで、自分たちなりの価格を設定できる。第三者を介した販売ではなく、自分たちが作ったものはすべて顧客に直接届けられる。よく『卸売をするべき』と言われるし、今後も絶対にしないと断言はしないが、これまでのところは第三者を通じて販売したことはない。これが、価格と品質のバランスを厳密に保つ私たちの方法だ」。