自民・宮沢税調会長「誠心誠意対応したつもり」…103万の壁“年収の壁引き上げ協議”で国民民主のブチギレ退席!迷走維新が石破にラブコール
維新は減税や規制改革などに取り組む改革政党ではなかったのか
前任者の「失策」を踏まえた方針転換は、どこの組織でも見られるものかもしれない。ただ、吉村代表の掲げる戦略がイマイチよくわからないのは「どこに向かっていく政党」なのか不明なところにある。まず、吉村氏は「永田町の古い感覚、政治のやり方、それをぶっ壊して現役世代が頑張れるような、そんな政策を実行していく改革政党でありたい」と語る。この点においては大賛成だ。いわゆる「国対政治」と呼ばれるような誰が、いつ、何をしているのか国民にわからない政治とは決別した方が良いだろう。高級料亭やホテルなどで飲酒しながらでなければ物事を決められない政治も有権者からは支持されないはずだ。 ただ、吉村氏は「僕は野党第1党を目指しません」「自公政権の与党過半数割れを目指していくことに重きを置くべきだ」とも語っている。その一環として、来夏の参院選1人区では他の野党と候補者調整をすべきとの考えを示しているのだ。一見すると、ごもっともな主張であるように感じるが、維新が減税や規制改革などに取り組む改革政党であると期待してきた筆者からすると正直、「えっ、一体どこを目指しているの?」と拍子抜けしてしまう。 吉村氏は12月2日の「BSフジLIVE プライムニュース」にリモート出演し、参院選での候補者調整について「例えば同じく野党の間でも、全く考え方も違う同士で選挙のために選挙区調整をするのは野合・談合に近く、なかなか有権者の方も納得できるものではない。ただ、やはり与党の過半数割れを目指すべき。複数区では全ての野党が戦えば良いが、1人区では準決勝を行い勝った者が決勝戦で自民と戦うことが必要。ルールを作るのはすごく難しいがチャレンジしてみませんかと思っている」と説明した。
野党一本化を進めたい維新・立民
たしかに「与党の過半数割れ」を第1の目標に設定するならば、維新を含めた野党が1人区で候補者を一本化するのが望ましい。共同通信が10月29日配信した衆院選での比例獲得票に基づくシミュレーションによれば、立憲民主、維新、共産、国民民主、れいわ新選組、社民の6野党が立民に一本化すると想定したケースでは与党が「3勝29敗」となり、定数248の過半数を割り込むという。 野党の一本化から維新が抜けたケースでは、与党は「10勝22敗」。それぞれの野党が別候補を擁立した場合は「29勝3敗」になるというのだから、第1目標の達成には6野党の共闘が欠かせない。予備選を踏まえた一本化を提唱する吉村氏の意向に対し、立憲民主党の野田佳彦代表は「一本化の実現を早めにしていきたい」と前向きに受けとめている。
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