フランス流の酷暑メイクのポイントは? ふたりの専門家が解説。
日本同様、厳しい暑さに見舞われているフランス。思わず溶け出しそうな気温の中、おしゃれを保つフランス流メイク術は? フランス「マダム・フィガロ」がふたりの専門家に聞きました。
明るく快適な肌を作るための、最適なアイテムは?
外の気温は30度越え、いまにも蝋人形のように溶け出してしまいそう......。「そんな時に目指すべきは、溶けないメイク!」と、クラランスのインターナショナル・メイクアップ・アーティストに任命されたばかりのマリー・デュアール。「美しさと快適さが最大の課題になります。そのためにベストなテクスチャーとアイテムを見つけましょう」 メイクアップアーティストのファニー・マレールもデュアールに同意する。「汗をかくと、油分の多いクリームファンデーションは理想形とは言えません」。おすすめは、軽めのファンデーションやBBクリーム。顔全体に塗ることもできるし、「コンシーラーとして」使うこともできる。必要ならば、Tゾーンにマットなルースパウダーをはたいてみよう。 しかし、このやり方だとカバー力が気になるところ。そんな時は「スポンジを使いましょう。スポンジで塗ると、製品が肌に残りにくくなります」と専門家はアドバイス。その後、顔色と目元を明るくするために、ブロンザー、イルミネーター、チーク(スティックかパウダー)、マスカラ、ウォータープルーフのアイライナーを少量つけるのがフランス流だ。
明るく輝く肌に仕上げる!
夏場、汗でテカらないように、マットな質感に仕上げようとする人も少なくないだろう。しかし、マリー・デュアールは「夏こそシンプルで健康的なルックに」と指摘する。「暑い時はフレッシュでナチュラルな気分になりたいもの。肌と唇とに潤いとツヤ感を与えてあげることが大切です」 テカリやツヤ感が気になるようであれば、パウダーで無理に抑えようとするのではなく、あぶらとり紙を使えば十分だ。 また、顔色を引き立てるために、ハイライトやリップグロスは歓迎すべきアイテムだ。しかし、リップグロスをまぶたに塗る、というトレンドはどうだろう? ファニー・マレールはこのトレンドには納得していない。「クリームシャドウはまぶたのしわに入り込んでしまうので使わないです。グロスも、すぐにベタベタして不快になりそう」 デュアールは、まぶた用にテストされていないアイテムは使わないように、と警告する。そして、どんなメイクをするにしても、最も重要なのは、日差しを楽しむこと、とデュアール。「公園に行って、肌を呼吸させてあげましょう。もちろん、紫外線対策は忘れずに」