「反対じゃないけど議論が…」新アリーナ建設問題で民意はどこに “中止”の新市長と“推進”多数の議会 住民投票にならず混迷続く
■集まった署名は13万人超 三遠ネオフェニックスのファンらが協力
11月30日、三遠ネオフェニックスのホームの試合が行われた豊橋市総合体育館では、アリーナ計画の「継続」を求める署名活動が行われ、多くのファンが集まった。 市民A: 一市民として豊橋の発展願っていますので、街中が元気になってほしい気持ち。 市民B: 署名活動であったり、ネオフェニックスを応援していくことで、本当に支えていけたら。 しかし、財政面についての不安や、議論が不十分ではないか、といった声も聞かれた。 市民C: 豊橋が盛り上がるのであればあった方がいいなと思うんですけど、それができなければ、お金がちょっともったいないかな。 市民D: アリーナ自体に反対しているわけじゃないけどね。やる過程が本当に何て言うのか、十分議論が尽くされないまま進んでいる感じがする。 署名はおよそ13万4000人分が集まり、12月3日、豊橋市議会の議長に提出された。
■住民投票の条例案は直前に撤回…今後は条例案の法的精査へ
12月20日、新アリーナの計画継続を求める市民グループがおよそ13万4000人分の署名とともに提出した請願書が、豊橋市議会で採択された。 26日には、計画を中止した際の損害額などの情報を住民投票の前に市民に提供すべきとして、自民党などが条例案を撤回し、計画反対派が提出した条例案は否決された。 そして、計画推進を訴える自民党などは「議会の議決を経て締結された契約は、議会の議決がなければ解除できない」とする条例改正案を提出し、賛成多数で可決された。 長坂市長は可決された条例案について「地方自治法の趣旨に鑑みた時に即していない可能性がある」と話していて、今後法的な精査をするとしている。 民意はどこにあるのか、新アリーナの行方に注目が集まっている。 (東海テレビ)
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