ウェルスナビ vs. ROBOPRO。ロボアドバイザー二大巨頭を「自腹」比較レビューしてみた
ウェルスナビ vs. ROBOPRO：使い勝手は？
実際にウェルスナビとROBOPROで投資をしてみて、それぞれのスマホアプリのUX、つまり使い勝手について、日々感じたことを紹介しましょう。 ウェルスナビの使い勝手 ホーム画面：「評価額の合計」が表示され、増えているのか減っているのか、全期間やここ1年、1カ月ごとにグラフでわかります。現在のポートフォリオ（株式◯円、債券◯円、金◯円、不動産◯円…といった具合）が表示され、マネーコラムの紹介もあります。 メインメニュー：ボタンは「ホーム」「入金」「積立」「その他」の4つ。「その他」では、取引履歴や出金、リスク許容度（現在自分が設定中の内容）などがわかります。 ROBOPROのの使い勝手 ホーム画面：「運用中の資産」が表示され、通算損益がわかります。最近の取引履歴と分配金や、現在運用中のポートフォリオ（資産と比率、金額、含み損益）が表示され、オンラインセミナーなどの案内もあります。 メインメニュー：ボタンは「ロボアド」「資産」「アカウント」の3つ。「資産」では、全期間や1週間、1か月、1年間での資産の変動についてグラフで確認でき、「資産の詳細へ」をタップすると、トップページにもある取引履歴と分配金、運用中のポートフォリオが見られます。「アカウント」では、入金や出金ができるほか、履歴の確認などが可能。 ウェルスナビとROBOPROともに、シンプルで直感的にわかりやすいつくり。見たいと思ったところにすぐにたどりつけてストレスフリー。まさに「全自動」を体現しています。ちなみに、それぞれのホームページでは情報量が増え、「よくある質問」などの詳しい内容もわかります。
ウェルスナビ vs. ROBOPRO：運用方法の違い
この2つを比べると、ポートフォリオの違いに大きな差があります。 ウェルスナビは、最初に設定したリスク許容度に応じた配分比率に忠実に運用していけるように国際分散投資を行っています。基本的には半年に1回、増えた資産を売り、減った資産を買い足すというリバランスを行っています。 対照的なのが、ROBOPROのAI予測によって毎月実行される、大胆なポートフォリオの見直し（これは、何か不測の事態があれば、臨時の見直しもあるそう）。ウェルスナビが静の運用なら、ROBOPROはまさに動の運用といえるでしょう。 例えば、投資のメインストリームといえる米国株式だけを見ても、ROBOPROでは2024年6月と7月は0％でしたが、8月は15.0％、9月は36.5％と増加。また、不動産に目を手転じると、2024年7月には47.8％もあった比率が、8月には32.3％、9月には12.1％と減少しているのです。 こうした動きは毎月初に、アプリ内で通知されるリバランスレポートで確認可能。AI予測で、どのように判断されているのかを見ることも興味深いです。
