米地元紙がダルビッシュの敗因を分析。「残念な先発で不運クラブ入り」
「ダルビッシュが許した本塁打はすべて速球だった。トロウィツキーの本塁打がカウント2-0からで、あとの3本がカウント2-1だったことから、カウントをそれ以上悪くしないために真っ直ぐ以外を投げることができなかった」と、失投の原因を分析。ジョナサン・ルクロイ捕手の「彼は最初の数回は、とても良かった。でもコントロールを崩し始めた。我々は今日、本塁打にやられた。そして本塁打は投球ミスだった」という話を載せた。 ダルビッシュは、今季公式戦でブルージェイズ相手に登板しておらず、ブルージェイズにとって見慣れない投手だった。特にトロウィツキーは、2014年のオールスターが唯一のダルビッシュとの対戦。先制本塁打を放ったそのトロウィツキーは、「我々はみんな、彼にどれほどの才能があるかを知っている。彼はいいものを持っている。彼が取った三振を見ただろう。早い段階で彼をとらえることができて良かった。特に敵地でね」と同紙に談話を残した。 ダルビッシュは、試合後の会見で「僕とルクロイは話をしなければならない。今日はおそらく速球を投げすぎた」と話したようで、同紙は、「おそらくダルビッシュとルクロイは第2戦から学ぶことができた。問題はダルビッシュが、このシリーズでもう一回投げるには、レンジャーズが第3戦と4戦をトロントで勝ち、おそらくダルビッシュにボールが託される第5戦に持ち込まなくてはならないということ」と、その反省を生かすチャンスが、もう残されていないことを説明。「きっと、ダルビッシュは自己3度目のプレーオフでの先発を最低でも1年待たなければならないことになるだろう」と、結んだ。3勝先勝で勝負のつく地区シリーズでは連勝で王手をかけたチームが圧倒的に有利。しかも、第3戦からは敵地のトロントでのゲームになる。 またESPNのウェブサイトでは「チャンスを逃し続けたパンチ力のないレンジャーズはア・リーグ地区シリーズでスウィープ(全敗)される危険にさらされている」という記事で打撃不振を指摘。「打撃の不振は、ダルビッシュ有とコール・ハメルの責任ともいえる。彼らはあまりにもひどくて、レンジャーズは(過去2試合の)18回で一度もリードを取ることができなかった。ハメルズが投げた第1戦では3回で0-5で、ダルビッシュが投げた試合では、五回を終えて1-5だった。こういう状況は打者にプレッシャーを与える。打者を心配にさせ、レンジャーズが公式戦で見せてきた打撃力を発揮できなくさせる」と先発2人を厳しく責めた。 そして3番を打っているカルロス・ベルトランの「我々は早い段階でリードされた。シーズン中は、だいたい先に得点していたのだが』というコメントを紹介した。 同カードの第3戦は、日本時間10日にトロントで行われる。