東農大 ３１年ぶり１部復帰 エース・長谷川が完投星「恩返し」の１１１球
「東都大学野球・入れ替え戦・３回戦、東農大１２－１駒大」（２７日、神宮球場） ３回戦１試合が行われ、東農大が駒大を破って２勝１敗で、１９９３年秋以来３１年ぶりとなる１部復帰を決めた。打線が１８安打１２得点と爆発。プロ注目の最速１５０キロ右腕・長谷川優也投手（４年・日本文理）が３安打１失点で完投勝利を挙げた。 ２７個目のアウトを奪うと、帽子を高く放り投げ、喜びを爆発させた。「恩返し」の１１１球。長谷川が完投で悲願の１部昇格を導いた。 四回２死まで完全投球。七回先頭にソロを浴びたが、連打は許さなかった。１回戦では６回３失点で敗戦投手に。「エースが２回やられるわけにはいかない」という主将・和田を筆頭とした打線の大量援護も受け、雪辱を果たした。 今春は調子が上がらず、左脚の故障で離脱も余儀なくされた。「チームの足を引っ張ってしまった。もうダメかなと思った時、一丸で勝ちを重ねてくれて、みんなに認めてもらいたいと思いました」。エースの役目を果たしてつかんだ舞台。次は１部の頂点を目指し、神宮をさらに熱くする。
