批判の声に「当然、不安も」 福岡新監督、覚悟の始動「僕がそんな振る舞いをしていたら」
スポンサー撤退に「そういう背景があったなかでの不安というのもあります」
アビスパ福岡は1月6日、雁の巣練習場で始動した。今季から就任した金明輝監督は、練習後の囲み取材に対応。過去の不祥事によって就任に賛否の声があがり、年末にはスポンサーと契約満了になる騒動に発展したことを受け、「当然、そういう背景があったなかでの不安というのもあります」と本音を語った。 【実際の画像】「目を凝らしてよーく見ると」右下にかすかに…薄すぎる“隠しメッセージ” この日、選手たちと初めて顔を合わせ、練習前のミーティングにも臨んだ金明輝監督。初日から強度の高いトレーニングとなり、監督も大きな声で指示を送った。練習後には集まった大勢のファンとの恒例のハイタッチ。金明輝監督にも多くのファンから激励の声が飛び、頭を下げながらも笑顔で応えていた。 年末には株式会社ふくやがスポンサー契約満了を発表し、話題となった。金明輝監督は「(自身の不祥事と)当然もう全てつながっているものだと僕自身は認識しています。できることはチームでしっかりと選手たちを躍動させる、プラスアルファその過程で結果を出す。それに尽きると思っています」と話した。 「当然、そういう背景があったなかでの不安というのもありますし、結果が出ないとどうしようかなと思う不安は常に同居している部分があります。やはりコーチとは違う、監督というのはチームの顔でありますので、そういうなかで影響力というのも再認識しております。 僕の就任によって(選手にも)さまざまなストレスがかかっていることは重々理解しながらも、やはり僕がそんな振る舞いをしていたら、選手たちはより一層不安になる。そこは自分自身、真摯に受け止めています。1日、2日では変わらないでしょうし、日々の取り組みにしっかりと尽力したいと思っています」 賛否の声は間違いなくあるだろうが、新シーズンがスタートした以上、立ち止まっているわけにはいかない。金明輝監督は行動と結果で信頼を勝ち取っていくしかないだろう。
FOOTBALL ZONE編集部・工藤慶大 / Keita Kudo