イスラエル首相私邸に着弾 ネタニヤフ氏は不在 軍爆撃、ガザ北部で数十人死傷
【カイロ=佐藤貴生】イスラエルメディアなどによると16日、イスラエル中部カイザリアにあるネタニヤフ首相の私邸に閃光(せんこう)弾が撃ち込まれ、予備役の軍人ら3人が逮捕された。反体制派による抗議とみられる。ネタニヤフ氏と家族は不在だった。 イスラエル軍は17日、パレスチナ自治区ガザ北部のベイトラヒヤ地区にあるビルを爆撃し、ロイター通信は救急当局の話として数十人が死傷したと報じた。ビルは5階建てで約70人が住んでいたという。軍は北部で一部地域を包囲して激しい攻撃を続けているもよう。軍は中部でもブレイジ難民キャンプの住宅を爆撃、少なくとも10人が死亡した。 中東の衛星テレビ局アルジャジーラ(電子版)によると、イスラエル軍は16日、親イラン民兵組織ヒズボラの拠点があるレバノンの南部や首都ベイルートに、計145回にわたり攻撃を行った。 イスラエルのニュースサイトによると、レバノン南部では地上侵攻したイスラエル軍の兵士1人がヒズボラとの銃撃戦で死亡した。ヒズボラは16日、イスラエル北部の都市ハイファにロケット弾10発を撃ち込み、シナゴーグ(ユダヤ教会堂)が損傷して5人が負傷するなど、激しい戦闘が続いている。