指揮官の期待に応え…中盤で攻守のバランスとった横浜FC大卒ルーキー小倉陽太「またお立ち台に立てるように」
[9.15 J2第31節 横浜FC 1-0 甲府 ニッパツ] リーグ戦では初のフル出場を果たした。横浜FCMF小倉陽太は2ボランチの一角として完封勝利に貢献。試合後にはお立ち台に立ってサポーターから声援を受けた。「何しゃべっていいかわからなかった(笑)。サポーターが作ってくれる雰囲気は、Jリーグでしか味わえないもの。またそこに立てるようにしっかりプレーしていきたい」と笑顔ながらに先を見据えていた。 【写真】「めっちゃカメラに抜かれてた」「それにしてもかわいい」“勝利の女神”が再び降臨 中盤で攻守のバランスを取った。3バックの左CB福森晃斗が果敢に攻撃参加するなか、小倉は後方に下りてサポート。「フクさんのロングボールが生きてくると思ったので、フクさんもそれに気づいて前に上がってくれた」。DFンドカ・ボニフェイスと連係を取りながら、相手の強力なカウンターを封印した。 守備ではヴァンフォーレ甲府のカウンターに対応した。FWアダイウトンにチャンスを作らせないように、少しずつ中盤を制圧。「試合のなかでそれが改善できたところはすごくポジティブ。最初からアダイウトンのところにボールが入らないようにするのは自分たちの役割なので、そこはいろんなことを想定しながらプレーできればよかった」。収穫と、今後への課題も口にした。 早稲田大を卒業した今シーズン、アカデミー時代に自分を育てた古巣に帰還した。リーグ戦では5月25日の第17節・甲府戦で途中出場でデビューし、18節・愛媛FC戦で初の先発入り。ルヴァンカップでは2ゴールを挙げる活躍を見せ、再びリーグ戦で先発入りするときを待った。 16試合無敗で首位を走るなか、四方田修平監督も起用のタイミングをうかがっていた。「調子がいい選手も使えていなかった。そのなかで今回は小倉と(櫻川)ソロモンにスタートでチャンスを与えた」(四方田監督)。13試合ぶりとなる自身二度目のリーグ戦先発起用に応え、直近5連勝に貢献してみせた。 次はリーグ戦初ゴールも視野に入れる。後半17分にはPA右に入り込み、カットインから右足シュート。後半38分にはFKのこぼれ球をPA手前から狙ったが、相手のブロックに遭った。「うまく枠に飛べば入ったかなというシュートだった。今度はちゃんと枠に飛ばして、点を取れるようにしていきたい」。累積警告でMFユーリ・ララが次節出場停止のなか、大卒ルーキーはさらなる活躍を目指す。