50代、持たないひとり暮らしの「家具選び」。部屋を広く見せる工夫、あえて増やしたもの
ふたりの子どもの独立を機に、50歳目前でひとり暮らしを始めたようさん。インスタグラムで「持たない暮らし」の心地よさを発信しており、現在フォロワー数4.8万人に達するほどの人気ぶりです。おしゃれに見せつつ、すっきり暮らすための家具選びのコツを教えてもらいました。 【写真】背の低い家具を選ぶのが、部屋を広く見せるコツ
家具は背の低いものをそろえ、圧迫感をなくす
「シンプリストのおひとりさま生活」として、日々の暮らしをインスタグラムで発信しているようさんがひとり暮らしを始めたのは2年前。子どもの独立を機に3LDKから2DKの賃貸物件に住み替え、身軽な暮らしを目指して軽トラック2台分のものを手放したそう。 かつて使っていた家具のほとんどは、愛着のある数点を残して処分。新たな家具をそろえるにあたって意識したのは「背の高さ」でした。 「コンパクトな部屋でも広く見せられるように、背が低く、圧迫感のない家具を探しました。たとえば、リビングに置くソファは背もたれが低く、片側だけに肘掛けがついたタイプに。ベッドもヘッドボードのない無印良品のフレームを選び、脚の高さは掃除機がぎりぎり入る12cmにしました」
ラグは床と同系色に。大きな鏡を置いて広い空間を演出
窓辺で観葉植物を飾っているスツールは、来客用の椅子としても活躍。複数の用途で使えるものを選ぶことも、ものを増やしすぎないためのコツです。 「部屋に飾るものは最小限に絞っていますが、観葉植物は別。小さな鉢植えが大きくなるまで大切に育てるのが楽しくて、つい増やしてしまいます。リビングのウンベラータも、買ったときは60cmくらいだったのが、今では190cmまで成長しました。植物なら、背が高いものでも圧迫感は感じません」 さらに、色のトーンをそろえるのもすっきり見せるためのアイデア。ライトグレーやブラウンをベースカラーにし、植物のグリーンをアクセントにすることで、明るく居心地のいい空間が生まれています。 「ラグを床と近い色にするのも、部屋を広く見せるには効果的。リビングには大きい鏡を置くことで、空間に奥行きを生みだしました。ちなみに、ほとんどの家具は明るい木の色なのですが、リビングの窓辺だけは、アンティークのチェストにあわせて濃いブラウンの鏡やスツールを選んでいます」