「一人はみんなのために、みんなは一人のために」大竹が近本の先制打に感動の涙 自己最多の6勝目
◇プロ野球セ・リーグ 阪神3-2巨人(27日、甲子園球場) 阪神が巨人を1点差で下し7連勝。5カード連続の勝ち越しで両リーグ最速の30勝となりました。 その立役者となったのは、先発の大竹耕太郎投手。初対決となった巨人相手に、持ち味のコントロールをいかしたコーナーをつくピッチングで、7回無失点の力投を見せます。 すると打線は0-0の7回裏、四球と犠打で2アウト1、2塁のチャンスを作ると、近本光司選手が粘ってフルカウントから甘く入ったツーシームを捉え、先制タイムリーを打つと、続くチャンスで中野拓夢選手もタイムリーを打ち、この回3点を奪いました。 大竹投手は代打を送られたため、降板したものの、7回を90球無失点。自己最多となる両リーグトップの6勝目を挙げました。 ▽以下、大竹投手の一問一答 ――無失点のピッチング、何がよかったか。 「正直調子はよくなかったんですけれど、立ち上がりヒットを打たれる中で、動じずに後半尻上がりに投げることができたのでよかったと思います」 ――今日の勝利でキャリアハイ6勝目、意識はあったか。 「意識は全くなかったんですけれど、今日もいいところで打っていただいて、僕の力じゃないと思います」 ――隣にいる近本選手の先制タイムリーをどうご覧になっていましたか? 「自分のところで代打を送るということで悔しさもあったんですけれど、渡邉(諒)に頼んだぞという形で伝えてしっかりつないで、近本さんが打ってくれてすごく感動しました」 ――先制点で涙、どんな気持ちでしたか? 「“一人はみんなのために、みんなは一人のために”というか、そういうチームプレーを感じたので、思わず出ました」 ――前回は好投しながら勝ちにつながらなかった。 「とにかくチームが勝つことすべてなので、今日も前回もしっかりチームが勝っているのでそれが一番です」 ――これからも大竹さんのうれし泣き、男泣きは見られそうですか 「横にいる二人(近本選手、中野選手)がしっかり打ってくれると思うので、また泣きたいと思います」