「Googleに依存しない環境」の構築方法。プライバシーの専門家が教える4つの注意点
4. 使わざるを得ないGoogleアプリは「隔離」
私の場合、ほとんどの編集者とのやりとりにGoogleドキュメントを使っています。「これが業界標準だから」というのがその理由です。 私と同じく、いくつかのことに関しては、どうしてもGoogleを使わざるを得ない人もいるでしょう。 そんな人にVertesi教授がすすめるのは、そのGoogleアカウントを、それ専用のブラウザで利用する方法。 プライバシーの観点から見ると、この方法は効果的です。つまり、Googleはそのアカウントを使って、その人のほかのオンライン活動を追跡することはできません。 さらに、この方法にはそれ以外にもメリットがあります。 Vertesi教授によれば、仕事を専用ブラウザー内にとどめることで、労働時間外に仕事するのを避けやすくなるそうです。 いくらかの自制心は要求されますが、この方法を取り入れれば、ワークライフバランスの改善にもつながるでしょう。
「Google断ち」は1つのプロセス
Googleユーザーは、あらゆるサービスで同社に依存しています。 一方のGoogleも、広告サービス各社に売るのに必要なデータの面で、ユーザーに依存しています。広告事業はなんといっても、地球史上でもっとも儲かるビジネスなのですから。 Vertesi教授は、こうしたGoogleとユーザーとの関係性を、「不健康な共依存関係」と呼んでいます。 Googleは、私たちの生活のあらゆる側面に入り込んでいます。 ユーザーにとって、共依存関係から抜け出すのはいいことではありますが、大変なことでもあります。 ですが、このトンネルの先には、光も見えています。光の多くは、コーポレートツールを、より理想主義的なものへと取り替えることからやってきます。 私は、経営幹部やベンチャーキャピタルに左右されない代替案を持った財団やコミュニティー、企業が手がける製品やサービスを見つけることが大好きです。 そう語るVertesi教授は、さまざまなオープンソースプロジェクトとともに、SignalやMozilla、Protonの名前を挙げてくれました。 大切なのは、「Googleの悪いところ」だけに目を向ける必要はないということ。私たちは、称賛できる組織やツールも見つけることができます。それが「光」なのです。 Source: EFF, The Opt Out Project, e foundation, ElementaryOS
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