大人気の投資リアリティ番組『シャークタンク』の新レギュラーに注目
2004年にスナック菓子メーカーのKind(カインド)を創業し、2020年に米食品大手Mars(マース)に50億ドル(約7150億円)で売却したダニエル・ルベツキーが、人気の投資リアリティ番組『シャークタンク』の次期シーズンに新たな投資家として出演することが決まった。 23億ドル(約3290億円)の資産を保有するルベツキーは、2024年10月18日からオンエアされる番組のシーズン16に、著名投資家のマーク・キューバンらと共に出演する(キューバンは、シーズン16の終了後に番組を退く)。 ルベツキーは、これまで複数回にわたり『シャークタンク』にゲスト投資家として登場しており、彼のこの番組での投資先には、スナック菓子メーカーのQuevos(クエボス)やウェアラブルなハチドリの餌台を製造するHummViewer(ハミング・ビューアー)などが挙げられる。 ルベツキーは、主にナッツバーで知られるカインドを2004年に創業し、2020年に推定50億ドル(約7150億円)でマースに売却した。同社は、健康や社会問題に配慮した企業であることをアピールしているが、フォーブスは、2019年の記事で同社の慈善活動が比較的小規模であることや、その製品が特に健康的でないと批判する専門家がいることを報じていた。しかし、カインドはその記事に異議を唱え、同社のバーが栄養豊富であると主張し、累計2000万ドル(約28億円)を慈善団体に寄付したと述べていた。 ニューヨーク大学の栄養学教授のマリオン・ネスルは、ルベツキーが「素晴らしいマーケターだ」とフォーブスの取材で述べていた。 1968年にホロコーストの生存者である両親の元に生まれたルベツキーは、サンアントニオのトリニティ大学で経済学と国際関係学を専攻し、その後スタンフォード大学で法学を学んだ。カインドの製品は現在、スターバックスやウォルマートを含む数万の店舗で販売されている。 2009年にABCで初オンエアされた『シャークタンク』は現在、15シーズン目を迎えている。この番組は、起業家たちが自身のビジネスを投資家にプレゼンする内容で、投資家は、ビジネスの成長を助けるために株式と引き換えに投資を行う。この番組は、成人用のおしり拭きのDude Wipes(デュード・ワイプス)や売上の一部をホームレスのコミュニティに寄付する靴下メーカーのBombas(ボンバス)などの、複数の成功した企業を送り出した。
Mary Whitfill Roeloffs