ナウル共和国、AI画像“大炎上”めぐり「人々を執拗に攻撃されないことを切に望みます」
ナウル共和国政府観光局は12月12日、公式Xアカウントにおいて、9月に発生した生成AI「Grok」による画像投稿をめぐる騒動について見解を示した。
ナウル共和国政府観光局は12月12日、公式Xアカウントにおいて、9月に発生した生成AI「Grok」による画像投稿をめぐる騒動について見解を示した。 【生成AIについて】 先日より、多くの皆様がGrokを使い始められていて、以前に我々がXの新機能であるGrok使用(AI使用)を明記して、試験的にナウル風景の画像を作成して投稿したポストが一部の方から叩かれて大炎上したのはどういうことだったのかと考えています。 pic.twitter.com/kClEEVS5cR ― ナウル共和国政府観光局(公式) (@nauru_japan) December 12, 2024 同局は9月、Xの新機能であるGrokを使用し、試験的にナウルの風景画像を作成、投稿したところ、一部のユーザーから批判を受け、大きな騒動(いわゆる”炎上”)に発展したと説明。連日にわたる「謂れのない執拗な批判、誹謗中傷に心が傷付きました」と心情を吐露した。 また、DMを通じて投稿の削除を求めてきたユーザーに再度意見を求めようとしたところ、ブロックされていたことも明かし、「投稿の削除を指示してきたのであればブロック等をせずに最後まで責任を持って堂々としていて欲しい」と訴えている。 生成AIの利用については「様々な議論があることを理解しております」としつつ、「Xは人を傷つけない限りは自由な言論の空間」と指摘。「一部のAI規制派の方々が様々な御意見を持たれるのは自由」としながらも、「人々を執拗に攻撃されないことを切に望みます」と締めくくった。 炎上の原因となったポストはすでに削除済みだが、今回のポストでは同じ画像を再度投稿。その上で画像の内容について、「実際のナウルとはちょっと違いました。こんなにナウル島は大きくありません」と補足している。 ナウル共和国は太平洋南西部に位置する共和制国家。人口約1万3000人、国土面積は東京都品川区とほぼ同じサイズの21.1平方キロメートル。1990年代には主要輸出品のリン鉱石が枯渇して経済が低迷したが、2000年代以降は二次採掘が可能となり回復基調にある。 文● @sumire_kon