初のリベンジマッチの海人「いつものようなワクワク感はない。負けたら終わり。すべてを出して勝ちたい」と決意の出陣【SB】
2月に敗れたペットモラコットとダイレクトリマッチで対戦
シュートボクシング(SB)の「SHOOT BOXING 2024 act.2」(4月13日、東京・後楽園ホール)のメインイベントで行われる「SB世界スーパーウェルター級タイトルマッチ(70.0kg契約)」で初防衛戦に臨む海人(TEAM F.O.D)が4月9日、合同取材を行った。 海人は2月に行われた前回大会で元ONEムエタイ世界フェザー級王者のペットモラコット・ペッティンディーアカデミー(タイ)と対戦し、延長にもつれ込む接戦の末、判定負けを喫し、今回は自らの持つ王座をかけてのダイレクトリマッチとなる。 取材で海人は「いつもの試合のようにワクワク感はない。負けたら終わりと思っている」などと試合を4日後に控えた心境を明かした。 パーマをかけた髪形で登場した海人は「特に理由は。ちょっと前からしたかった髪形にしたという感じ(笑)。アフロみたいな髪形にしたくて。アフロにしたらちょっと強くなれるんじゃないかと思っていたので、そういう意味はちょっとある(笑)。印象的にアフロのほうが野性味があるんじゃないかと思って、この髪形にしました(笑)」とまずは笑顔。 海人は2017年に当時、SBのエースとして君臨していた鈴木博昭との“新旧エース対決”とうたわれた一戦に勝利し、絶対的エースと呼ばれる存在になって以降、チャド・コリンズ、ティジャニ・ベズタティといった海外の強豪相手に敗れたことはあったのだが、リベンジマッチはなかなか実現していない。今回については2か月後にリベンジマッチが組まれるというこれまでにない展開になっている。
タイでスーパーボンから“技の深さ”を学ぶ
この2カ月間の成長度合いについて海人は「成長したかしていないかは試合をしてみないと何とも言えないが、これ以上ないというくらい勝つためにしっかり動いてきたので、試合をするだけかなと思っている」、前戦との違いについては「技術面ももちろんそうですし、試合の展開とか作り方とかも前回よりイメージを変えてきたので、そういうところは違うと思うし、気持ち的な覚悟や自信は前回よりもあるので、そういうところも変わっているんじゃないかと思う」と語った。 作戦については「今回に関しては作戦とかより、自分らしく自分がしたいことを徹底的にやっていくという感じ。今の自分が持っているすべてを出して勝ち切りたいので、作戦とか対策は前回より組み立ててはいない。自分ができることを全て出して勝ちたい。これで負けるのであればそこまで。これで勝てないんであれば、何をしても勝てないと思っている。すべてを出して勝ちたいと思っている」と不退転の決意を口にした。 この間、海人はタイに渡りONEフェザー級キックボクシング暫定世界王者のスーパーボンと練習。首相撲、蹴り合いといったさまざまな局面でのペットムラコット対策を伝授されたのだが、「知ってはいたが使いこなせなかった技については、その技の深さを知らなかったから。その深さを教えてもらったので、それを試したい」とかなりの手応えを感じているようで「新しい技というか。前回は首の展開でも負けたと思っているので、首は首でしっかり組んで戦っていきたいと思っているし、蹴りも蹴られた後の展開とか蹴られる前にしていく展開も教えてもらった。そういうところはやっていきたいことがいっぱいある。一つではなく何種類も教えてもらった。それをすべて出して勝ちたいと思っている。首も前回のようにはさせないし、ヒジも前回のヒジよりはしっかり切れて倒せるヒジを教えてもらった。蹴り合いでも僕が勝れる蹴り合いの仕方を教えてもらったので、試合展開的なものを全部出していきたいと思っている」などと具体的な話も。