女児狙い「絶対的支配感」 再逮捕の勝田容疑者 加古川女児殺害・識者分析
兵庫県加古川市の小2女児殺害容疑で再逮捕された勝田州彦容疑者(45)は、刃物で女児を襲う事件を繰り返してきた。 【ひと目でわかる】少女が襲われた事件 犯罪心理学に詳しい東京未来大副学長の出口保行教授は「ゆがんだ自己顕示欲が強く、絶対的な支配感に快感を覚えるタイプではないか」と分析する。 出口教授は、子供を狙う犯罪者の共通点として、「反撃されることを恐れているため、大人は怖くて相手にできずに、子供のような社会的弱者を狙う」と指摘。絶対的に支配できる女児を殺害することで、「『支配欲や征服欲を満たしたい』という思いが垣間見える」と話した。 事件発生から17年が経過したことについては、当時は防犯カメラの設置台数が少なく、画質も良くなかったとした上で、「非常に臆病な性格から、発覚しにくいような計画を綿密に立てていたのでは」との見方を示した。 臆病な一方で、帰宅した女児を自宅の敷地内で襲ったとされる大胆な手口に関し、出口教授は「あえて危ないことを選ぶことによって、より強い刺激を感じていると考えられる」と推測した。 勝田容疑者は別事件で服役中に県警から任意聴取を受け、当初は否認していたものの、その後加古川市や同県たつの市での事件への関与を認めた。こうした経緯について、出口教授は二つの可能性を指摘。「贖罪(しょくざい)の気持ちが高まり、事件について語らずにいられなくなった」か、「刑務所での平凡な生活に飽き足らず、刺激を求めた可能性が考えられる」と話した。