和商市場の釧路北匠「マスノスケ味わって」
庶民の味だったトキシラズが不漁で高値を呼ぶ中、これまで滅多にお目にかかれなかったマスノスケ(キングサーモン)が、たびたび釧路和商市場に登場している。「5月から1日置きぐらいに」と話しているのは釧路北匠の篠田広貴店長。店頭には6日、釧路の定置網に掛かった8㌔ほどの大きなマスノスケと切り身が並んだ。 マスノスケはキングサーモンの和名で、「鱒ノ介」とも書く。太平洋に分布するサケ・マス類の中で最も大きく、春から初夏にかけて来遊するが、道内太平洋沿岸では少数しか漁獲されず、高級魚として高値で取引きされている。 このマスノスケが店頭に多く現れるようになったのは昨年ごろから。「1日置きぐらいに4㌔から10㌔のサイズが出ている」と篠田店長。トキシラズの不漁と相反するように現れてきたという。そのトキシラズは「買い付け価格で1㌔6000円くらいに上昇し、今はマスノスケの方が4000円から4500円で安い」と語る。 マスノスケの食べ方は「ルイベが美味だが、塩焼き、ムニエルなどもおいしい」。6日から店頭を飾る大きなマスノスケは1匹が3万8664円で売られているが、大きな切り身が1切1620円で並べられており「ご要望に応じます。今月いっぱいの限られた時期なので味わってほしい」とPRしている。
釧路新聞