北朝鮮の発射は極超音速ミサイル 「固体燃料化」完了を主張
【北京共同】北朝鮮の朝鮮中央通信は3日、金正恩朝鮮労働党総書記が2日、首都平壌郊外で極超音速弾頭を搭載した固体燃料式の新型中長距離弾道ミサイル「火星16」の発射実験を視察したと伝えた。日米韓が2日に発射を確認した弾道ミサイルを指すとみられる。金氏は、射程がさまざまな全ての戦術、戦略用などのミサイルを固体燃料式に転換し、弾頭を制御する技術開発が完了したと主張した。 全ミサイルの「核兵器化が実現した」とも言及。北朝鮮はこれまでも短距離を含む各種ミサイルへの核兵器搭載が可能だとしている。 固体燃料は発射前の燃料注入作業が不要で、兆候を探知されにくい。北朝鮮は既にICBMや短距離ミサイルに導入を進めている。着弾前の弾頭の動きを操作して迎撃を難しくする極超音速兵器などと固体燃料を組み合わせ、日米韓のミサイル防衛網を突破する狙いがある。 朝鮮中央通信によると、今回の新型は飛距離を抑え、約千キロ先の日本海に落下した。高度約101キロからいったん下降し、再び約72キロまで上昇する不規則軌道を描いた。