『素晴らしき哉、先生!』ギャル生徒役で注目、古田愛理の芸能人としての原点
芸能の仕事の原点はバックダンサー
──今年で22歳を迎えられましたが、今作のほかにも制服を着る役が続いていますよね。 古田 自分的にはさすがにきつくなってきたんじゃないかなって思っています(笑)。でも『素晴らしき哉、先生!』では、みんなで今のリアルな高校生を追求したので、また高校生活を送れた気がして楽しかったです。 ──古田さんはリアルの高校時代もやはりギャルだったんでしょうか? 古田 陽菜ほどではないですが“陽キャ”でしたね。勉強も苦手で、授業中に気づいたら落書きをしてしまっていたり。中学時代には最前列なのに授業中に寝てしまっていたこともあります(苦笑)。でも本当は、私より2人のお姉ちゃんの方がギャルですね。陽菜が回ってきたのも、姉の影響で潜在的なギャルらしさがあったせいかもしれません。 ──その頃から、出身地である岐阜県でご当地アイドル「jamini」として活動していましたね。 古田 実は友達と興味本位で始めたもので、アイドルへのこだわりは強くありませんでした。 ただ、ダンスは小学2年生からずっと習っていて、名古屋にあるEXPGのダンススクールに通っていたんです。 ──EXPGってEXILE PROFESSIONAL GYMですよね? 古田 そうです。もともと母がEXILEさんのファンだったんですけど、私もEXPGに通ううちに好きになって。いつかバックダンサーになりたいと思ってレッスンを受け続けていました。 小学5年生のときには選抜メンバーに選ばれて、EXILEさんのナゴヤドーム公演でバックダンサーとして踊ることができました。 ──すごい経験ですね。 古田 あのときステージから見えた客席の景色は今でも忘れられません。お客さんがみんな笑顔で……。これから先もこんなキラキラした体験がしたいと思った、芸能のお仕事を目指す原点ですね。
専属モデルなりたてはしんどかった
──その後、2018年1月に中学3年生で『Popteen』の専属モデルに選ばれました。 古田 憧れだけでオーディションを受けてモデルの世界に飛び込んだので、現実を思い知らされて、振り返ると……しんどかったです。お仕事のたびに岐阜と東京を往復していたんですけど、初めてのことばかりだし、とにかく忙しくて、仕事をこなすのに必死でした。挨拶もぜんぜんできていなかったので、礼儀から教えてもらいましたね。 ──1年目の12月にレギュラーモデルに降格となり、復帰をかけてリアリティーショー(ABEMA『Popteenカバーガール戦争』)に参加したりといった波乱もありましたからね。 古田 「レギュラーモデルに降格します」と告げられたので、そのときは泣きました。でも泣いても何も変わらないし、再起のチャンスももらえたので、後輩と一緒にいろんなミッションに挑戦して、翌年の2月に専属モデルに復帰することができました。苦い記憶です。 ──10代で、ハードながら全力で頑張ってきた日々ですね。 古田 でも芸能界入りして最初にこういうハードな経験を積んだので、強くなれたなと思います。『Popteen』での経験がなかったら今の私はありませんし、思い出話にできるくらいには成長できました。おかげでどんなお仕事にも、動じないでどっしり構えていられます! (取材・文/大宮高史)
大宮高史