MLB JAPAN代表・川上紗実さん~準備や努力しているからこそ味わえる達成感。WBCは忘れられない|STORY
イチロー選手引退時のユニフォーム。 東京で行われた日本戦の6試合すべてが40%を超える平均世帯視聴率を達成し、日本対アメリカの決勝戦は、大会史上最も視聴された試合となりました。日本国内のテレビ100台中97台で、「大谷選手VSマイク トラウト選手」の対決が何かしらの形で視聴されたという調査結果もあるほど、人々に与えたインパクトは大きいと思います。
2023年WBC 監督と選手全員のサインボール。
2023年WBCのMVPも受賞した大谷翔平選手のチームユニフォーム。 観客の皆さんも、応援している選手・チームの活躍、試合の結果、またスタジアム演出などでも喜び・悲しみ・感動を味わうことができると思いますが、運営する私たちは、それらに加え、達成感を味わうことができます。 これは、私たちがエンターテイナーとして、観客の皆さんに少しでも多くの感動を与えることができるよう、そして選手たちがより良い環境の中で全力でプレーに集中できるよう、見えないところで長期に渡り様々な準備や努力をしているからです。この感覚や達成感はやみつきになり、仕事に対するやり甲斐にも繋がります。 ――第一回大会の達成感は、格別だったのではないですか? 大会をゼロから作っていくというのは、本当に大変で……。いろいろな国の野球団体とやり取りするなかで、トラブルも続出、イベント直前の半年間はベッドで寝る暇もないほどでしたので、無事に大会を終えたときは、涙が止まらなかったです。一生忘れることのできない思い出です。
2006年WBC決勝終了後。
川上さんも感極まった2006年の第一回WBC。 大きな世界大会だけではなく、私たちが主催する少年野球や社会人野球の大会、地域密着型のイベント、CSRや草の根活動でも同じですが、スポーツの力でここまで人の心、そして自分自身の心さえも動かすことができるってすごいなぁと、20年が経とうとしている今でも毎回思います。特に私はこういうことに関してはとても涙もろいので、もしかすると普通の人の何倍も心に響いてしまうのかもしれませんが(笑)。