〔米株式〕ダウ一時初の4万4000ドル=景気拡大期待で最高値(8日)☆差替
【ニューヨーク時事】週末8日のニューヨーク株式相場は、トランプ次期米大統領が掲げる減税などの政策が景気拡大につながるとの期待感から金融株などが買われ、反発した。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比259.65ドル高の4万3988.99ドルと、2日ぶりに史上最高値を更新して終了。一時初めて4万4000ドル台を付けた。 ハイテク株中心のナスダック総合指数も17.32ポイント高の1万9286.78で引け、3日連続で最高値を塗り替えた。 ニューヨーク証券取引所の出来高は前日比6747万株減の10億6869万株。 トランプ氏が目指す法人税率引き下げや規制緩和などが企業業績を押し上げるとの見方から、ゴールドマン・サックスを含む金融株など幅広い銘柄に買いが入った。同氏を選挙戦で支援した実業家イーロン・マスク氏率いる電気自動車(EV)大手テスラも8%高と引き続き相場をけん引した。 米連邦準備制度理事会(FRB)が前日まで開いた金融政策会合で追加利下げを決めたことも買い安心感につながった。投資家が重視するS&P500種株価指数も最高値を更新して引けた。 トランプ氏が立ち上げたSNS「トゥルース・ソーシャル」を運営するトランプ・メディア・アンド・テクノロジー・グループ(TMTG)は15.2%高と急伸した。同氏が保有株を売却しないと明言したことが買い材料となった。8日からダウ構成銘柄に入った半導体大手エヌビディアは0.8%安だった。 この他のダウ銘柄は、JPモルガン・チェースが0.3%高、マクドナルドが1.5%高、セールスフォースが3.6%高。キャタピラーは3.6%安、アマゾン・ドット・コムは0.9%安、ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)は0.8%安だった。