大谷、賭博関与否定も送金に謎 手法に触れず、捜査で実態解明へ
【ロサンゼルス共同】米大リーグ、ドジャースの大谷翔平選手(29)は25日、通訳だった水原一平氏(39)の違法賭博問題に関する記者対応で自身の関与を否定。一方で水原氏が胴元への借金返済のため、同意なしに大谷選手の口座から送金したとする具体的な手法についての言及はなく、疑惑の根幹に関わる部分で謎は残った。米メディアによると、少なくとも450万ドル(約6億8千万円)が送金されており、実態解明は当局や税を所管する内国歳入庁の捜査に委ねられる。 大谷選手は本拠地ロサンゼルスのドジャースタジアムで、問題が発覚してから初めて事情を説明。水原氏から「僕の口座に勝手にアクセスしてブックメーカーに送金していた」と説明を受けたことを明かした。窃盗の被害者という立場を強調したが、質疑応答はなく、水原氏が口座を操作できた経緯は明確になっていない。 水原氏はスポーツ専門局ESPNの取材に大谷選手が借金の肩代わりをしてくれたと証言したが、その後撤回しており、同選手は「彼が僕の口座から盗んでみんなにうそをついた」と述べた。