『光る君へ』寝室横で占われた結果を耳にして生きる気力を失った一条天皇。「なぜわざわざ」「嫌がらせ?」と視聴者がツッコむも、その真相は…
◆ツッコまれそうなシーンではありましたが… 一方で、『光る君へ』では渡辺大知さんが演じ、一条天皇や藤原道長の側近として活躍中の藤原行成。 その行成が、多忙な政務や宮廷の秘事を細かく描いた第一級史料『権記』にはその日のやりとりも残されていました。 記述によれば、夜大殿(『権記』ではこの表記)にいた一条天皇は、実際に御几帳の帷の継ぎ目から様子を見ていて「崩御が有るだろう」との趣旨を、道長と匡衡たちが泣きながらやりとりしているのを聞いてショックを受け、その死が早まった、とのこと。 ですので、確かにツッコまれそうなシーンではありましたが、このやりとり、実は記録にもそれに近しいやり取りが残っている、というのがその真相でした。 大河ドラマ「光る君へ」の主人公は平安時代に、千年の時を超えるベストセラー『源氏物語』を書き上げた女性である紫式部。 彼女は藤原道長への思い、そして秘めた情熱とたぐいまれな想像力で、光源氏=光る君のストーリーを紡いでゆく。変わりゆく世を、変わらぬ愛を胸に懸命に生きた女性の物語。 脚本は大石静さんが担当しています。
「婦人公論.jp」編集部
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