〔NY外為〕円、153円台後半(13日)
【ニューヨーク時事】週末13日のニューヨーク外国為替市場では、日銀の利上げ先送り観測を受けた円売り・ドル買いの流れが継続する中、米長期金利の上昇を眺めて、円相場は1ドル=153円台後半に下落した。午後5時現在は153円70~80銭と、前日同時刻(152円60~70銭)比1円10銭の大幅な円安・ドル高。 日銀が18日から2日間の日程で開く金融政策決定会合で利上げを見送るとの見方が広がっている。これを背景に海外市場で優勢となった円売り・ドル買いの流れを引き継ぎ、ニューヨーク市場は153円45銭で取引を開始した。 17、18両日に開かれる連邦公開市場委員会(FOMC)を前に、米連邦準備制度理事会(FRB)高官らが対外発言を控える「ブラックアウト」期間に入っているほか、この日は米主要経済指標の発表もなかった。このため、売り買いのきっかけとなる材料に欠け、終日にわたり円安・ドル高地合いが続いた。 市場では来週のFOMCでの0.25%の利下げがほぼ織り込み済み。一方、インフレの根強さなどを背景に、利下げサイクルの一時停止が示唆されるとの見方もくすぶっている。このような観測を背景に米金利が上昇し、長期金利の指標である10年物国債利回りは一時4.40%台に上昇した。これが円相場の重しとなり、取引後半にかけて円はじりじりと下げ幅を拡大。153円台後半を中心に、約2週間ぶりの安値水準で推移した。 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.0498~0508ドル(前日午後5時は1.0462~0472ドル)、対円では同161円28~38銭(同159円69~79銭)と、1円59銭の円安・ユーロ高。