「固まってきたのは今年7月すぎ」 ホークス和田投手が引退会見 「選手ではない立場で、ホークス、野球界に貢献できる、勉強する時間に充てたいという比率が高くなってきた」
Q.日本シリーズ前の練習に姿があったが、どういう思いだった? A.「球団の方…上の方しか知らなかったので、選手、監督、コーチ、だれも知らなかったので、肉離れをしてしまって、もうリハビリのために頑張ろうと声をかけていただいたときに、自分としては今年で終わりなので、その時に初めて、監督と、倉野さん(投手コーチ兼ヘッドコーディネーター)と、チーフトレーナーの鈴木淳士さんの3名の方だけに伝えて、ホームにいるときも、チームの中でやらせてもらえませんか?と、やらせてもらっていました。中には、選手やトレーナーさんが、なんでここにいるんだろうと不思議に思った方もいるだろうが、そんなわがままを許していただいて感謝しています」 Q.最後まで多くの人に伝えなかった理由は? A.「いろんな考え方があると思うが、ホークスは今年優勝したし、自分の中で、優勝して引退試合とか、引退の報告をして、ファンもそうですし、選手もそうですし、空気的に『和田さんのために』とか『和田のために日本一になろう』とか、そういう空気には絶対したくなかったので。自分は今年チームにほとんど貢献できなかったし、優勝したのはまぎれもなくチーム全員の力だし、みんなの力だし、ファンの声援あっての優勝だと思うし、その中に私情をはさんではいけない、と。自分のためにという空気は絶対にやってはいけないなと。みんなの力で勝ちえた優勝なので。みんなの力でCS、日本一を戦ってほしい、という気持ちもあったので。球団の方からも引退試合の話はもらっていたけど…そこは固辞させていただきました」
Q.プロ野球22年間、どういう人生だった? A.「振り返っても悔いがない。やり残したことはない野球人生だと自分では思います」 Q.どんなことが印象に残っている? A.「22年あるんで…すべてが思い出ですし、優勝は1年目で経験させてもらったし、今ではないと思いますが、先発で完投で胴上げしてもらったし。いま考えたらルーキーで胴上げ投手って、あり得ないなと。そういうことを王監督、王会長のときにさせていただいて、いま考えても不思議です。ケガもあったり、アメリカに行ったり、失敗もありましたけど、自分にとってはすべてがプラスになったし、これまでの野球生活で無駄なことはなかったと誇りをもって言えます」
テレビ西日本