巨人が田中獲得の報道を「あえて遅らせた」裏事情…なぜこのタイミングでレジェンド救済を決めたのか
レジェンドを「救済」
12月16日、複数のスポーツ紙の報道で明らかになった巨人の田中将大(36歳)獲得。各紙が「横並び」となって報じた裏には、こんな事情があったという。 【一覧】プロ野球「最も愛された監督ランキング30」最下位は、まさかの… 「16日の数日前から田中の巨人移籍の情報をつかんだ社が出てきて、すでに球団に事実確認もしていた。それに対して球団から『報道は16日の朝刊まで待ってほしい』との要望があったんです」(巨人担当記者) なぜ巨人は報道を遅らせたかったのか。実はその理由に、巨人のマー君獲得の意外な狙いが隠されている。 「巨人はこのオフ、中日から守護神のライデル・マルティネスを4年50億円で、ソフトバンクから正捕手の甲斐拓也を4年15億円で獲得しています。それぞれ獲得発表は12月16日と17日。 巨人はかねてから『カネにモノを言わせて選手をぶん捕る』と他球団ファンから批判を浴びていた。200勝まであと3勝に迫ったレジェンドである田中を「救済」することで、金満球団のイメージを少しでも和らげたかったのでしょう」(同前)
田中獲得には監督の熱望が
田中は'23年のオフに右ヒジを手術し、今季の一軍登板はわずか1試合に終わった。そのため、巨人のフロントのなかには田中獲得に難色を示す声もあったが、阿部慎之助監督が熱望したという。 「侍ジャパンでバッテリーを組んだこともある阿部監督は田中の良さを理解している。昨季、菅野智之を復活させた久保康生巡回投手コーチらのアドバイスもあれば、田中を再生させられると踏んでいるのではないでしょうか。それでも、どこまで戦力になるかは未知数だと思います」(同前) 中島宏之や岩隈久志、中田翔など、近年は成功とは言い難い大物獲りが続いている巨人。今回のレジェンド獲得ははたして、吉と出るか、凶と出るか……。 【こちらも読む】『ここに入っておけばよかった!…プロ野球選手が引退後も「食べていける」4球団の名前』 「週刊現代」2024年12月28・2025年1月4日号より
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