「認知症となった親の実家どうすれば」その数221万戸、空き家に悩む人たちとその対策 #老いる社会
「家族の思い出のある実家で、プラス面だけ引き継ぎたいというのは虫のいい話です。月数回の清掃に始まり、処分までには相応の時間と費用がかかるというマイナス面の負担を引き受けても対処するという覚悟で、実家の空き家問題に当たるべきだと思います」 上田さんは、空き家の問題も親の認知症問題も「元気なうちに話し合っておくこと」と言う。 「親が元気なときに、相続や認知症の話はしづらいものです。でも、認知症を発症するリスクは誰にでもあります。不本意な空き家にしないために、相続を考える際、実家をどうすべきか親子間で話し合いをすることが大事です」
岩崎大輔(いわさき・だいすけ) ジャーナリスト。1973年、静岡県生まれ。講談社『フライデー』記者。政治やスポーツをはじめ幅広い分野で取材を行う。著書に『ダークサイド・オブ・小泉純一郎 「異形の宰相」の蹉跌』(洋泉社)、『激闘 リングの覇者を目指して』(ソフトバンク クリエイティブ)、『団塊ジュニア世代のカリスマに「ジャンプ」で好きな漫画を聞きに行ってみた』 (講談社)がある 「#老いる社会」はYahoo!ニュースがユーザーと考えたい社会課題「ホットイシュー」の一つです。2025年、国民の3人に1人が65歳以上、5人に1人が75歳以上となります。また、さまざまなインフラが老朽化し、仕組みが制度疲労を起こすなど、日本社会全体が「老い」に向かっています。生じる課題にどう立ち向かえばよいのか、解説や事例を通じ、ユーザーとともに考えます。